0

もう抜け出せない? 日銀が迷い込んだ「ホテルカリフォルニア」の迷宮〈dot.〉

2014年9月12日 07時01分 (2014年9月12日 08時52分 更新)
「2年でインフレ率2%」の物価目標を掲げる日銀は、7月14、15日の金融政策決定会合で、現在の大規模な金融緩和政策の継続を決定した。消費増税後、駆け込み需要の反動減が懸念されたが、それも一時的だとし、「景気は緩やかに回復している」との判断を据え置いている。

 我が国が長年悩み続けてきたデフレ脱却に向け、いまだかつてない量的質的緩和策を推し進める安倍内閣。しかし、日銀ウォッチャーの第一人者である加藤出氏は、著書『日銀、「出口」なし!』(朝日新書)でその判断に警鐘を鳴らしている。

 まず同書の冒頭で紹介されているのが、1976年にアメリカのロックバンド、イーグルスがリリースした名曲「ホテルカリフォルニア」の歌詞だ。

 砂漠のハイウェイを走っていた男が、暗闇の中にたたずむホテルを見つけ何日か滞在する。客たちはホテルで開かれている浮世離れした宴の虜になり、男もそのうち意識が朦朧とし始めるが、我に返ろうとホテルから抜け出そうとしても、夜警に呼び止められ外の世界に出ることはできない……。

 この歌詞にちなみ、米連邦準備制度理事会(FRB)の「量的緩和(QE)」、欧州中央銀行(ECB)の「無制限国債買い入れ」など世界の中央銀行の終わりの見えない“大盤振る舞い”を「ホテルカリフォルニア的金融政策」などと表現することがある。

 例えば2012年12月、テレビのインタビューで、ダラス連邦準備銀行のリチャード・フィッシャー総裁は FRBのQE3(量的緩和第3弾)に対し「我々はホテルカリフォルニア的金融政策のリスクに瀕している」と不安を吐露。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!

注目の商品