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元筆談ホステスが区議会デビュー 同僚議員優しく、ヤジはゼロ 〈週刊朝日〉

2015年7月1日 11時30分 (2015年7月30日 07時52分 更新)
「筆談ホステス」として知られた東京都北区議の斉藤里恵氏(31)が6月25日、初めて議会の一般質問に立った。1歳で聴覚を失った斉藤氏の区議会デビューとあって、70の傍聴席はほぼ満席だった。

 ふだんの意思疎通には、筆談を使うことが多い。今年4月の区議選では6630票を獲得し、50人の候補者中、トップで初当選を果たした。選挙期間中、ボードでの筆談、名刺の配布は、公職選挙法違反の恐れがあった。初めての選挙戦は勝手がわからず、とても苦労したという。

「みなさまのご理解とご協力により、聴覚障がいというハンディキャップを乗り越えて議会活動が可能になりました……」

 緊張した面持ちの斉藤氏が登壇すると、議場に落ち着いた女性の声が響いた。読み上げソフトを使って、自分が書いた原稿を代わりに読み上げたのだ。

 質問は、区内の障がい者に対する広報、子育て支援サービスの向上などについてだった。

「障がいがおありの方からの声を聞く方法も検討すべきだと考えます」

 電話で話せない障がい者のために、区役所の夜間問い合わせ先にファクスを設置することや、区の広報番組に字幕をつけることを提案した。

 答弁する担当部長は、もちろん肉声だ。しかし音声を文字に変えるソフトで内容を把握してから、追加質問にも挑戦した。

 斉藤氏は今回の質問に備えて、2週間前から入念に準備した。答弁に合わせて臨機応変に対応するため、再質問の内容も10パターン用意したほどだ。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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