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長時間のゲーム 脳や言語知能の発達に悪影響 MRIで解明 東北大・川島教授

2016年1月6日 15時53分 (2016年1月9日 00時07分 更新)
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長時間テレビゲームをする子供の脳は、前頭前皮質や尾状核、海馬などの部位に水が拡散しやすく、組織の発達が未熟だということがMRI画像による解析で明らかになった(提供:東北大・加齢医学研究所)

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 テレビゲームを長時間プレイすることで、子供の発育にさまざまな影響があることは誰しも覚えがある。東北大学の研究グループは、5歳~18歳までの200人近くの子供を3年かけて追跡調査した結果、、プレイ時間が長くなるほど、脳の発達や言語知能などに悪影響を及ぼすことを、MRI画像を使った解析で突き止めた。



 東北大・加齢医学研究所の川島隆太教授らのグループは、一般から募集した悪性腫瘍などがない健康な子供240人(男:114人/女:126人)を対象に、ゲームのプレイ時間などを聞き取り、知能検査や脳のMRI撮影を実施。



 3年後、このうち189人分について脳画像を撮影し、ゲームのプレイ時間と、言語知能や脳内の各組織の発達について関連を調べた。



 その結果、平日ゲームを長時間プレイする子供ほど、言語知能の発達に遅れが見られ、2回目の調査時にはこの傾向が一層強くなっていることが明らかになった。さらに認知行動をつかさどる前頭前皮質や、学習や記憶に関わる尾状核や海馬など脳組織の発達とも負の相関性が示されたという。



 テレビゲームは、空間認知能力が高くなるなど良い影響が指摘される一方で、プレイ中には神経伝達物質ドーパミンが放出されて、麻薬と同じ中毒性があるとも報告されている。



 研究グループは「脳のMRI画像を使った研究はプラスの効果と結び付けられがちで、悪影響の面では研究が遅れてきた。今回の調査で子供の長時間のゲームプレイが、脳機能の発達や言語知能の低下に結び付いていることが明らかにされた」として、発達期の子供については、十分に注意を払うよう呼びかけている。



 なおこの研究成果は、米精神医学誌「Molecular Psychiatry」電子版に5日付で掲載された。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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