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五輪ボート場 レガシーにならない、誘致は海の森、長沼、彩湖で迷走

2016年10月19日 07時00分 (2016年10月20日 15時52分 更新)

このまま海の森(上)で開催する場合は、事業費の削減、規模の縮小が必須となる。そうなると、波、風、騒音対策費をどこかカットせざるを得ず、さらなる競技環境の悪化も懸念される

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 アスリートファースト、レガシーとしての価値。五輪会場選定における重要な指標だが、「海の森水上競技場」をめぐる騒動では、そのどちらも見えてこない。

 東京五輪・パラリンピックのボート・カヌー会場となるはずだった「海の森水上競技場」に“大波”が押し寄せている。

 9月末、東京都の小池百合子知事が選んだ都の調査チームは、五輪の3会場について過大な事業費を指摘し、建設見直しを提言した。なかでも、当初69億円と見込んだ海の森の整備費は、2014年秋に1038億円へと激増。その後491億円まで圧縮したが、7倍以上の建設費に会場変更も検討されている。

●1レーンだと勝てない

 候補の筆頭は、宮城県登米市の「長沼ボート場」。既存のボートコースを利用するので整備費は大幅に圧縮、受け入れ先の宮城県の村井嘉浩知事も乗り気だ。12日には小池知事と会談。東日本大震災の仮設住宅を選手村に再利用し、五輪後も高校総体のボート会場として活用する構想をアピールした。

「非常にわかりやすいメッセージ。もったいない精神につながる」

 と小池知事も高く評価。15日の現地視察などを踏まえて判断する。都政改革本部の担当者は現状をこう語る。

「復興五輪というコンセプトに合致するのは長沼だけ。彩湖(埼玉)、長良川(岐阜)はもう検討候補には入っていない」

 だが、現役選手から懸念の声も上がる。ボート競技の第一人者で五輪5大会に出場した武田大作選手(42)はこう言う。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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