11月8日に発生した福岡市博多駅前の巨大陥没事故への対応を、韓国人が絶賛している。

 福岡といえば、韓国人が多く訪れる人気観光地のひとつ。

韓国メディアは事故発生後、いち早くこのニュースを伝え、観光客に注意を呼びかけていた。

「シンクホール」とも呼ばれるこのような現象は、いまや世界各国で起きている。韓国でもここ5~6年で頻繁に発生しており、社会問題になっていた。特にソウルでは、市内に潜むシンクホールの約60%が地下鉄路線に沿って存在しているといわれるのだから、穏やかではない。

 そんな中、韓国人が最も驚いたのは、「死傷者がゼロ」ということ。現場付近の地下では地下鉄を延伸する工事が行われており、8日は地下でトンネルを掘る作業をしていたところ、水が流れ込んできたため、工事を中断し、すぐ警察に通報。
周辺道路の通行止めが迅速に行われたことや、陥没後の福岡市長の対応に、ネット民は「素晴らしいとしか言いようがない」「さすが先進国だ」と絶賛。

 とあるブログには、「もし韓国だったら、関係者が水漏れを発見しても報告しない確率90%以上。報告したとして、上司が報告を無視した確率90%。上司がしっかり報告を受けても、通行止めにしなかった確率90%以上」という自虐的な書き込みも寄せられていた。

 さらに「陥没が1週間で復旧した」というニュースは、より韓国人を仰天させた。

 韓国のニュース専門テレビ局「YTN」は、復旧作業を追ったタイムラプス動画を紹介。
それを見たネット民から、「これは学ばなければいけないことだ」「日本人は、それぞれ自分が何をすべきか知っているからだよ」「韓国なら3日で終わる。ただ、3カ月後にはまた陥没するけど」「福岡市長は『すべてが市の管理責任だ』と発表し、復旧についての説明もしていた。韓国とは違うよね」といった絶賛のコメントが寄せられている。

 また「そういえば、セウォル号は今も海に沈んでいるよね……」「韓国はシンクホールが発生すると、疑惑を究明するためにも1年は放っておく必要がある。復旧=証拠隠滅だから」という、政府や行政に対する強い不信感がにじみ出る声も。

 いずれにせよ、海外でも称賛されているという今回の迅速な事故対応。
今後は、同じような事故が起きないことを祈る。