今年も旧正月(春節)の時期が迫ってきた。この時期、毎年中国で話題となるのが「レンタル彼女」だ。



 レンタル彼女は日本にも存在するが、中国では依頼者の帰省に同行し、実家の両親に婚約者として会ってくれるという“濃厚サービス”がウリ。都会に出て働く独身男性が、春節の帰省の際に親族から結婚をせかされることを避けるために利用するのだ。

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 中国では、一人っ子政策と男児偏重により、現在男女比は115:100と大きく偏っている。人口数で比較すると、男性が3,300万人多いという状態だ。そんな、結婚市場であぶれた男たちが、レンタル彼女の主な顧客である。

 そんな中、今年は春節を前に、レンタル彼女紹介サイトが続々と開設されているという。


「人民日報」(1月16日付)によると、サイトを運営しているのは、ほとんどが結婚相談所などの業者で、1泊2日2,000~3,000元(約3万2,000円~4万8,000円)で女性をレンタルできるとうたっている。

 ただ、昨年の春節期間中、レンタルされた女性が妊娠するケースも複数起きており、実態は「形を変えた売春なのでは?」という指摘もある。

 こうした疑念に対し、遼寧省瀋陽市でレンタル彼女業を営む男性は、「うちでは顧客に対する厳しいルールを設けている。例えば、親には会うけど、食事の席でレンタル彼女には絶対にアルコールを飲ませないよう、くぎを刺している。何か事件になったりすると面倒だから」と語る。

 しかし、数あるサイトに登録されているレンタル彼女たちの顔写真を見ると、なかなかの美人ぞろい。
ホンモノであるとすれば、プロの方々なのでは? と勘繰ってしまうが……。
(文=青山大樹)