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HR多い東京ドーム空調操作説を運営会社と施工会社が否定

2011年5月17日 07時00分 (2011年5月17日 07時33分 更新)

「空気の流れを人為的に作れば、本塁打を増やすことは可能でしょう。ホーム側から外野方向へ1mの風を吹かせると、滞空時間が4秒のフライの飛距離は約4m伸びます」

 この指摘を球場を運営する(株)東京ドームに怖々ぶつけたところ、きちんと答えてくれた。

「本塁打を作り出す風が吹くという噂は把握していますが、そうした事実はありません。ファンでドーム内の空気を循環させていますが、打球に影響を与えるものではなく、機械を試合中に作為的に動かすこともありません」

 施工主の竹中工務店も、「ドーム壁面には72か所の空調用送風口があり、中心方向へ均一に送風されていますが、ボールに影響を与えるほどの風は発生しません」との説明だった。

 だが、東京ドームで高く上がった球が、何らかの影響を受けていると訴える選手は多い。ヤクルトの宮本慎也も、ある対談番組でこんな発言をしている。
 
「東京ドームではボールが飛ぶというより、なかなか落ちてこない。ポテンヒットになると思った打球がよく捕られてしまう」
 
 この現象は、流体力学における「ベルヌーイの定理」が関係しているのではないかとの指摘がある。上層の空気の流れが速く、下層が遅ければ、そこに圧力差が生じ、間の物体に揚力が働くという定理だ。再び松原准教授に解説をお願いした。
 
「東京ドームの広さでベルヌーイの定理を人為的に作り出すことは難しいと思います。ただ、上部にあるファンが空気の流れを作っている可能性はゼロではない」

※週刊ポスト2011年5月27日号

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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