【世界オモロイ競馬】危険水域、イタリアの競馬

2012年2月7日 18時40分 (2012年2月10日 17時53分 更新)

イタリア出身のフランキー・デットーリ騎手が泣いている。というのは、今年の初めからイタリアでは、ストライキをしていて競馬が開催されていないからである。

ヨーロッパの経済危機については既にご存知だと思うが、中でもイタリアの経済はひどい状態である。だから政府のスポーツに対する補助金が大幅にカットされて、競馬もその例外ではない。

したがってイタリア競馬会の職員、生産者、調教師、そしてジョッキーが、今年に入り首相のオフィスにデモをした。補助金のカットにより、大幅な賞金の削減が実施されたからだ。これでは、やっていけない!

実際、イタリア競馬は2012年、まだ一度も開催されていない。

イタリアの競馬はローマの時代から行われていて、国内には40もの競馬場があり、ヨーロッパの他の国々からも、常時、遠征馬がやってくる。内部を知っているジャーナリストは、イタリア競馬の危機は今に始まったわけではなく、ここ10年、競馬会はキチンとした会計検査をしていない、という驚くべき事実があると告発した。また、自分たちの給料は過剰に払い、正しい競馬の運営がされていないという腐敗構造についても公にしている。

母国の競馬の深刻な状態に、フランキー・デットーリ騎手は昨年末、香港での騎乗で“Save Italian Racing"(イタリア競馬を救いましょう)と書いたシャツを着て騎乗した。彼は「イタリアの全ての競馬人は、本当に踏ん張って、イタリア競馬崩壊を防ぐべきだ」と言った。

さて、今回この危機を救うために、国内のミニカジノに設置されたスロットマシーンの売り上げのパーセンテージが、競馬の救援に回されることが決まったらしい。かつては、スロットなどが、競馬をダメにすると言われていたが、今度はスロットが競馬を救うことになるのだろうか。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ブログに投稿
  • mail

注目の商品