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【柔道】強行出場が裏目のベイカー茉秋 長期離脱も

2017年4月4日 11時00分 (2017年4月4日 16時11分 更新)

右肩のあまりの激痛に思わず顔をしかめた

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 リオデジャネイロ五輪柔道男子90キロ級金メダルのベイカー茉秋(22=日本中央競馬会)が2日の全日本選抜体重別選手権(福岡国際センター)で復帰したものの、1回戦で右肩を脱臼してまさかの棄権敗退。今後は手術も視野に入れ、世界選手権(8~9月、ハンガリー)出場は極めて厳しい状況となった。体調が万全でない中での強行出場が完全に裏目。リオ五輪金メダリストの“離脱第1号”となる惨劇はなぜ起こってしまったのか。舞台裏の事情に迫った。

 ベイカーの苦悶の表情が事態の深刻さを物語っていた。片ヒザをついたまま、立ち上がることができない。「相手が払い腰をかけてきた時、右肩に力が入った。グキッて聞こえた」。車いすで引き揚げる姿は痛々しく、会場は静まり返った。日本中央競馬会の賀持道明監督(47)は「最悪の状況になりましたね」と声を詰まらせた。

 世界選手権代表には推薦されたものの、出場は検査の結果次第。しかし、昨年から医師に手術を勧められており、メスを入れる可能性が高まっている。ベイカーも「考えています」。2020年東京五輪での2連覇が目標なら決断は早いほうがいいが、長期離脱は避けられない。「手術した場合、復帰まで8か月ですね」(賀持監督)というから、年内復帰は絶望的。万全の状態に戻すまでには1年はかかろう。

 リオ五輪で日本選手団は団体戦を含めて12個の金メダルを獲得した。競泳男子400メートル個人メドレーを制した萩野公介(22)が余分な骨を取り除く手術を受けた例があるが、ここまで満身創痍となった金メダリストはベイカーが初めてだ。

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