<フィギュア>「もう1回やっちゃえ」羽生強気、4回転5本

2017年4月21日 22時00分 (2017年4月22日 08時06分 更新)

男子フリーの演技でジャンプに失敗し、思わず表情をゆがめる羽生結弦=東京・国立代々木競技場で2017年4月21日、手塚耕一郎撮影

 ◇世界国別対抗戦 男子フリー(21日)

 羽生は決めていた。4回転ジャンプを5本跳ぶ−−。前半の4回転サルコウが1回転になるミスは出たが、体力が落ちる後半の3本を含む4本は降りた。「目標を達成できてうれしい。ある程度、満足して終われた」。これまでの4本からさらに増やした初めての挑戦に意義があった。

 前夜のSPでジャンプのミスを連発して想定外の7位。「すごく悔しくて寝付けなかった。午前4時くらいまでイメージトレーニングをしていた」。そしてひらめいた。「こんな悔しいのなら(4回転を)もう一回やっちゃえよ、と」

 演技後半に入り、4回転サルコウ−3回転トーループ、4回転トーループを美しく決めた。そして実戦で初めて挑んだ4回転トーループからの3連続ジャンプ。最後の3回転サルコウは滑らかな着氷にならなかったが、しっかりとこらえた。

 2月の4大陸選手権では4回転でミスした分、終盤のジャンプを予定より難しくする「リカバリー」を即興で演じた。だが、結果はチェン(米国)に僅差の2位。その後、1点でも2点でも多く稼ぐための「リカバリー」を研究、実践したことが、今回の4回転5本挑戦につながった。

 4大陸選手権で自身初めて4回転4本を決め、世界選手権はフリーで世界歴代最高得点の演技。そして「久しぶりに楽しんだ」と言う今回の挑戦。常々意識する演技の「アベレージ(平均値)」を着実に上げて、五輪が待つ来季へ向かう。【福田智沙

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