台湾・金門島の人々から"戦神"と呼ばれる日本人とは...

2010年8月13日 18時44分 (2010年8月19日 21時42分 更新)
8月15日(日)14時から放送のザ・ノンフィクション『父は、なぜ海を渡ったのか』では、台湾・金門島で今も"戦神"として語り継がれるひとりの日本人の生き方に迫る!

太平洋戦争の末期、当時、蒙古軍司令官だった根本博・陸軍中将は、終戦を迎えた後も武装解除命令にそむき、攻めてくるソ連軍に対し、あらゆる手を尽くして戦う。その結果、内蒙古在住の日本人居留民4万人は、ほとんど無傷で日本に帰国することができた。このときに協力したのが国民党の蒋介石だったといわれている。

昭和24年、蒋介石への恩義に報いるべく根本は、毛沢東の中共軍と戦い敗走を続ける国民党軍を助けるために、宮崎・延岡から釣り人に変装して台湾に密航。台湾国民党軍の軍事顧問として台湾の金門島で3万人の人民解放軍を迎え撃つ作戦を立案し、1万の兵力で撃退する。根本は、「中共軍が上陸して古寧頭村を占領した場合は村ごと焼き払ってしまおう」という国民党軍の作戦案に対し、「それでは村人が犠牲になってしまう」と主張し、村の北側から沿岸に向かう一カ所を開け、そこへ中共軍をおびき出して、海岸沿いまで移動させ陸と海から挟み撃ちにするという作戦を提案する。その結果、村人も救いながら中共軍を降伏させた。

昨年10月に行われた「古寧頭戦没60周年記念式典」には、根本中将の渡台計画にかかわった人物の家族も出席。これまで根本の存在を否定し続けてきた台湾政府が、初めて根本が金門島の戦いに関与していた事実を認めた。フジテレビのカメラは、この歴史的な瞬間を撮影した。番組では、ジャーナリストの門田隆将氏とともに、当時を知る軍関係者や村人を探し出し、証言をもとに根本中将の人物像に迫った。また、当時、根本中将とともに戦った戦友たちが遺族に残した貴重な資料から、日本と台湾の封印された知られざる歴史をひもといていく。

演出を担当した森憲一は「古寧頭戦役60周年という節目の年に、歴史が動いた瞬間を目の当たりにしました。「戦争の真実」は、記録だけがすべてではないということも同時に実感することができた取材でした。今の東アジア情勢を見て、根本博元陸軍中将ならきっと「国を超えてやるべきことがある」と言うだろうと思います」と語る。

ザ・ノンフィクション『父は、なぜ海を渡ったのか』
2010年8月15日(日)14:00~(フジテレビ系)

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ブログに投稿
  • mail

 完成した「やなせたかし朴ノ木公園」で、遺骨が納められた詩碑に手を合わせる子どもたち=20日午後、高知県香美市

ファン、やなせたかしさんしのぶ 実家跡地の墓地公開

注目の商品

携帯電話でニュースをチェック!
携帯ポータルサイト「エキサイトモバイル」