2011年8月12日にフジテレビで放映された番組『わ・す・れ・な・い 東日本大震災155日の記録』が「第71回ジョージ・フォスター・ピーボディ賞」を受賞、その授賞セレモニーが現地時間の5月21日にニューヨークで行われた。放送界における最高の栄誉とされ、“放送界のピューリッツァー賞”と呼ばれており、主に放送ジャーナリズム、ドキュメンタリー、教育番組などの分野の作品に対して贈られる。2002年にはフジテレビ『ニュースJAPAN』の「検証・C型肝炎」が受賞しており、フジテレビとしては2度目の受賞となる。
毎年1000作品を超えるエントリーがある中、日本の番組ではこの『わ・す・れ・な・い』とNHKの『NHKスペシャル巨大津波“いのち”をどう守るのか』の2作品が受賞した。ニューヨークのザ・ウォルドルフ=アストリア・ホテルで行われた授賞セレモニーでの受賞スピーチで、堤康一局次長は「この栄誉あるピーボディ賞を受賞し、大変光栄に思います。この番組は『わ・す・れ・な・い』と題したシリーズの1つとして制作しました。この番組を東日本大震災と津波を生き抜いた人々に捧げたいと思います。今回の受賞は、今後われわれが取材を続けていく勇気を与えてくれました。この日を決して忘れません。ありがとうございました」と感謝の言葉を述べ、大きな拍手を浴びた。
受賞作品『わ・す・れ・な・い 東日本大震災155日の記録』は3月11日に発生した東日本大震災と、これに立ち向かった日本人を決して忘れないための記録として制作された。未公開映像を含む発生時からの時系列ドキュメントや、被災地である岩手県宮古市を襲った津波をとらえた19台のカメラ映像の検証、福島第一原子力発電所で起きた事故について、映像をもとにした詳細な検証などが盛り込まれた。番組のナビゲーターは小倉智昭と安藤優子、ナレーションは宮崎あおいが担当し、関東地区では15.8%の視聴率となり、各方面から大きな反響を呼んだ。
プロデューサーの大野高義氏は「東日本大震災を決して忘れないという思いで制作した番組が、こうした賞を受賞したことをとても光栄に思います。今回の授賞式をきっかけとして、あの震災を忘れないという思いを世界中の方々にも共有していただければと思っています」と思いを語った。


