前回の記事では、人は出会った瞬間に相手の第一印象を形成することや、その第一印象は意外とアテになることなどをお伝えしました。
では、第一印象は意外とアテになるにもかかわらず、見た目でいつもだまされてしまう人がいるのはなぜでしょうか。
第一印象で人を誤解してしまう原因と対策について、アメリカの心理学ニュースサイト『PsychologyToday』を参考に2回にわたって解説したいと思います。
■嘘を見抜くには訓練が必要
「ものすごく誠実そうに見えたのにとんでもない女たらしだった」とか「温厚そうな彼が実はDV男だった」といった第一印象による勘違いというのは、なぜ起こるのでしょうか。
カリフォルニア大学のポール・エックマン教授によれば、人は表情を素早く読むのに長けていますが、あくまでその表情が本心からのものである場合に限るとのこと。つまり、ほとんどの人はウソの感情を見破ることができません。
「そうするには非常に些細な表情の違いを読み取る訓練が必要なのです」
とエックマン教授。たとえば激怒しているときは唇が薄くなりますが、そうした故意にやることのできない微妙な表情の変化を見逃してはなりません。
また、エックマン教授は、いわゆる裏表のない人とばかり関わっていると、人の感情を読み取るセンスを磨くことはできないとも述べています。
カリフォルニア大学のデヴィッド・ファンダー教授も、人格の読み取りにはある種の訓練が必要という立場です。
「人格を上手に判断できる人は、より賢い人ではなく、より多くの時間を他人と過ごしている人です」
つまり、いつも見た目にだまされるという人は、対人経験値が自分で思っているよりも低いという可能性があります。だまされ続けていると、人と接するのが怖くなってしまうかもしれませんが、一緒にいて楽な人とばかり関わるのではなく、ちょっと苦手なタイプの人とも敢えて接点を持つことで、洞察力を磨きましょう。
■自分だけで判断しないことも大事
第一印象でだまされないためには、信頼できる人に相談してみるのもいいでしょう。
ファンダー教授によれば、AさんとBさんがCさんについて協議して得られた結果は、Cさん自身の自己評価と一致することが多いのだそうです。
「もちろんだまされることもあります、しかしほとんどの場合私たちは正しい結論に行き着くのです」
いつも男性の見た目にだまされてばかりという人は、もしかして他人の意見に耳を貸さなかったという心当たりはありませんか? 「あんな男はやめときなよ」とせっかく友人が忠告してくれたのに、「彼の素晴らしさを理解できるのは私だけ!」と自分に酔ってみたり……。…



