親なら誰も子どもを犯罪者にしたいなどとは思わないはず。でも、実際の世の中には多くの犯罪者とその予備軍が存在しています。
平気で罪を犯すような人間に育ってしまうのは、一体どうしてでしょうか?
そこで今日は、『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』の著者で、日本と欧米の優れた点を取り入れたしつけを提唱している平川裕貴が、子どもを犯罪者にしてしまうかもしれない“親の何気ない言動”についてお話します。
■「親の喜ぶ顔をみたい」が泥棒のきっかけに!?
昔、こんな逸話を聞いたことがあります。
インドの大泥棒が捕まって死刑になる時、その大泥棒はこう言ったというのです。
「俺が子どもの頃、バナナを盗んで母親にあげたら、母親が大喜びした。それ以来、俺は母親を喜ばせたくて盗みを続けたんだ。悪いのは母親だ!」と。
子どもが、どこかの家のきれいな花を勝手に盗ってきて、「ママあげる」と言ったら、思わず喜んでしまいませんか?
その花をどうしたのか聞くこともなく、「まあ、きれいね。ありがとう」と喜んでいたら、子どもはまたママを喜ばせたくて、よその家の花を勝手に盗ってくるかもしれません。
■親が「ラッキー」と思ったら子どももラッキーと思う
子どもが幼稚園の帰り道、100円玉を見つけました。
「ママ~100円拾った!」と子どもが言った時、「あら、ラッキー。得したわね」なんて言っていませんか?
たった100円だからと思わず言ってしまった言葉でも、子どもは「落ちているお金はもらっていい、得したんだからラッキー」と思ってしまいます。1,000円や10,000円を拾っても、「ラッキー」と思ってママに報告することもなく、自分のものにしてしまうかもしれません。
■「ルール無視」が平気になっていませんか?
駅のホームでみんなが順序良く並んでいるのに、小さい子どもにこんなことをさせていませんか?
「あなた小さいから、前に行って横からサッと入って席取っておいて」
子どもは親の言うことは絶対だと思い、大喜びで順番を無視して横入り。ダッシュして乗り込み、両手を広げて「お母さん、こっち!」と2~3人分の席を独り占め。筆者も実際にこんな親子を見ました。
小さなルール無視が、やがて法律違反も平気なんてことになってしまうかもしれません。
社会のルールを子どもは親から学びます。“人のものを勝手に盗ってもいい”“ルールを無視しても自分が得をすればいい”など、たとえ言葉でなくても、行動や態度で示してしまうと、子どもは、それを良しと考えてしまいます。
親が良いお手本を示し、そして明らかに自分たちのものではないものを子どもが持っていたら、「それはどうしたの?」としっかり確認して対処しましょう。
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【参考】
※ 平川裕貴(2014)『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』(彩図社)
【著者略歴】
※ 平川裕貴・・・専門家ライター。日本航空国際線CA、外資系英語スクールを経て、1988年に子供英会話教室設立。30年以上に亘り子供英語教育に携わり、現在3~6歳までの子供にバイリンガル教育を実施中。近著は『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』。