生理が長かったりすることもあれば、短かったりすることがある。そうした悩みを抱えている人もいるのでは? 成城松村クリニック院長の松村圭子先生によると、生理に関して一番多く寄せられる相談は「生理日数について」だという。


●加齢とともに生理日数は短くなる傾向に

「加齢とともにホルモンの働きが低下して、生理に変化が起こるのは自然なことといえます。よく『生理日数が短くなった』という相談で患者さんがいらっしゃいますが、日数が短くなる分にはそれほど気にする必要はありません」(松村先生 以下同)

生理が来る周期が短くなるのも加齢による生理の変化としてよく見られる状態であるという。

また、「経血量が減った」という場合も同様だ。サラサラとした経血だったり、粘度のあるものだったりと経血の状態には個人差があるが、周期の変化にともなって量や経血の状態に変化が見られることもよくあるケースなので、あまり慌てず様子を見よう。

●生理が長く続くときは注意

「注意してほしいのは、生理がダラダラ長く続くときです。今まで1週間で終わっていたのにそれ以上出血が続いたり、生理期間以外に不正出血が見られたりするときは、受診をおすすめします。
ホルモンの乱れという可能性もありますが、子宮体がんなどの病気の症状である可能性も考えられます」

もし生理が10日以上続くようであれば、婦人科系の病気のサインである可能性もあるので、早めに医師に相談することが大切だと憶えておこう。

30代後半を迎えると体質が変わってきて、ホルモンが乱れたり、排卵が起こらない月があったりと、生理にもこれまでと違う変化が見えてくることが多い。

自分の頭のなかで必要以上に不安にならないためにも、自分の体の変化に目を配り、何かあればすぐに相談できるクリニックを見つけておこう。
(北東由宇+ノオト)