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バナナの皮をむいていたら、ポロリと折れてしまい、それを見た子どもが、まるで“この世の終わり”かのように泣き喚く。そんなことがありませんか?

特に2歳頃になるとイヤイヤ期も始まりますが、ママからしてみれば、「な、なんでバナナぐらいで……?」と呆れてしまいますよね。

今日は、17年間子どもの教育に携わる筆者が、“バナナが折れてもかんしゃくを起こす子”を参考に、ママがしたい対応法のヒントをお伝えします!

「バナナが折れた…!」で泣きわめく子、親が試したい4つの対処法

かんしゃくを起こす子の「ポジティブ面」を思い出して!

バナナが折れて泣く子は、「バナナは長いもの」といった気持ちの非常に強い子とも考えられます。

自ら頭で描く“完璧なバナナ像”への思いが強い子ほど、長いバナナ以外をバナナとして受け入れることが、とても難しくなります。

ですが、覚えておきたいのは、こうした子は、バナナ以外の様々なことについても、自ら描く“完璧”を目指して全力で突き進む傾向があるということ。

そのため、将来、様々な分野で“ワンランク上”の成果を示す可能性も高くなると捉えることができます。

まずはママが、バナナが折れて泣き叫ぶような子を前に、その子の持つ“ポジティブな面”にフォーカスしてみると、少し余裕を持って接することができるようになるかもしれません。

では、具体的にどんな対応ができるでしょうか?

「折れたバナナに泣く子」へ試したい4つの対応法

「バナナが折れた…!」で泣きわめく子、親が試したい4つの対処法
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まずは泣き叫ぶ子どもの“やり切れない気持ち”に寄り添い、抱っこして背中をとんとん叩くなどスキンシップをとってあげてください。

そして、その子の様子や状況に適した以下の方法を試してみてください。

その1: 新しいバナナと取りかえる

感情の高まる幼児に「食べ物を粗末にしない」ことを諭しても効果はないでしょう。

新しいバナナと取りかえることで気持ちが落ち着くようならば、新しいバナナを持たせてやりましょう。

「もったいない」などの言葉の意味がしっかり分かる年齢になってから、普段の生活の中で「食べ物を大切にしようね」と伝えることで、十分食べ物を粗末にしないようになっていきます。

その2: 注意を逸らす

「みて!あの窓の外にキラキラしてるものがあるよ!見に行ってみようか?」

「あ、今2階で音がしなかった?なんだろう」など、

視覚や聴覚などの五感と共に、子ども本人が頭で考えることができるような質問を用いてみましょう。

年齢が上になるにつれ、こうしたごまかしは効かなくなりますが、小さな頃ほど、活用したい方法です。

その3:バナナの修復

バナナの中心に割り箸などを突き刺し、折れたバナナと繋ぎ合わせてみてみましょう。“長いバナナ”に戻ることで、気持ちが落ち着く子もいます。

その4.「折れたバナナも悪くない」と体験させる

折れたバナナを刻み、お皿に顔型のように並べてみたり、ヨーグルトとあえてシロップをたらしてみたり、ミキサーで一緒にバナナジュースを作ってみるのもいいです。

折れたバナナも、楽しく美味しく食べることができるんだなと、少し物事の見方が広がる機会になるかもしれません。

ママも肩の力をぬきましょう

ママ自身も、“食べ物を粗末にしてはいけない”“はぐらかしてはいけない”“きちんと教えなくてはいけない”と完璧なママであろうとするのをひとまず横に置き、折れたバナナを明るく楽しむ姿を見せてあげましょう。

また普段から、何かがうまくいかなかったり、失敗したときにも、ママ自身が「ま、いっか」と笑って明るくやり過ごす様子を示すほど、子どもの過度な完璧主義も和らぐはずです。

「よりよくありたい!」と突き進む子どもの可能性を、健やかに伸ばしてあげたいですね。

【参考・画像】
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