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夏休みになると時間がたっぷりあるためお子さんも工作をする機会が増えるのではないでしょうか。そして工作をしているとよく見られるのが髪やハサミで指を切ってしまうということです。

日本医師会によると、子どもが手を切ってしまった場合はまず清潔なガーゼ等での止血を試みる、血が出ておらず傷も浅いという場合は絆創膏を貼って様子を見ると良いとしています。(※1)

しかし、ケガをしてもお子さんは絆創膏をしている手を動かしてしまい気づいたら絆創膏がとれている……なんていう経験ありませんか?

ここでは、看護師の筆者がお子さんの指にぴったりと絆創膏を貼る方法をご紹介します。

ハサミで子どもが指を切っちゃった…!取れにくい絆創膏の貼り方【指編】

絆創膏は何を使えばいい?

ハサミで子どもが指を切っちゃった…!取れにくい絆創膏の貼り方【指編】
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絆創膏と一言で言ってもいろいろな種類があります。子どもの傷に対して絆創膏はどのようなものを利用すればよいでしょうか。

そもそもばんそうこうは、テープの部分を“基材”、白い部分を“パット”、テープになっている部分を”粘着剤”といいます。

白い部分のパットには薬液がしみこんでいるタイプとそうでないタイプがあります。

また、基材はウレタン不繊布、塩化ビニル、伸縮性綿布、ポンジシート、ウレタンフィルム、オレフィンフィルムなど様々あります。(※2)

絆創膏と一言で言ってもいろいろな種類があります。ここで選ぶときに注目したいのが素材です。

例えばどんなにきれいに貼ったとしても、これからスイミングスクールに行くというお子さんが防水能力の低い基材を使った絆創膏を使用してはすぐにはがれてしまいます。

また、関節の部分を切ってしまったなら、関節運動にも強い基材を選ばなければすぐにはがれてしまいます。

また、お子さんによっては基材や粘着面でアレルギーを起こして痒くなってしまい、剥がしてしまう子もいます。

お子さんのケガの位置、生活の様子から絆創膏も選択してあげられると良いでしょう。

子ども用サイズじゃなくても大丈夫

また、サイズですがお子さん用の絆創膏をわざわざ買わなくても家に大人用のものがあればその基材の部分を切ってお子さん用にサイズを合わせてあげられれば使用可能です。

ただし、お子さんの傷の面積に対してパットが広い場合は注意が必要です。

パットの中には薬液がしみこんでいるものがありますが、それがもし傷の範囲以上にあれば健康な皮膚に薬液を塗布するということになるため、肌の弱いお子さんでは皮膚がかぶれかねません。パットはお子さんの傷に合うサイズを選んであげましょう。

特に小さなお子さんでは、キャラクターものの絆創膏を貼ることによって剥がさずに貼り続けてくれるということもあります。

お子さんの年齢等によってうまく選択できると良いでしょう。

はがれにくい絆創膏の貼り方とは?

ハサミで子どもが指を切っちゃった…!取れにくい絆創膏の貼り方【指編】
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絆創膏を剥がれにくく貼るためにはどうすればよいでしょうか。

日本衛生材料工業連合会は正しい絆創膏の貼り方として中央部分から貼り、引っ張らずに貼り付けるとしています。(※2)

それ以外にはがれにくく貼る方法を一般社団法人ジョインハンズが紹介されているのでご紹介します。

(1)絆創膏に切り込みを入れる

絆創膏の基材の部分をパットに向かって縦方向に切り込みを入れます

(2)パット部分を傷に充て、裏紙をはがす

パット部分を傷に充てたら裏の髪をはがして粘着剤の部分を露呈させます。

(3)斜めに重ねて貼る

(4)反対方向に重ねて貼る

こうすることで、絆創膏がはがれにくくしっかりと貼ることができます。

(※3)

斜めに貼ることで、しっかりと貼っていても指を過度に圧迫せず血流も維持できます。

傷を作って1番怖いのはその部分からばい菌が入って感染症を起こしてしまうことです。

ぜひお子さんに合わせた絆創膏選び、そして貼り方を試してみてはいかがでしょうか。

※本サイトにおける医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。

【参考・画像】

※1 白クマ先生の子ども診療所 – 日本医師会

※2 日本衛生材料工業連合会 – 日衛連news63

※3 一般社団法人ジョイン・ハンズ

※  DHurley、akasu / Shutterstock