2009年10月20日 19時54分
バイオ燃料開発は地球温暖化に影響=国連環境計画
国連環境計画(UNEP)は16日、バイオ燃料の開発に慎重さを求めた報告書を発表した。バイオ燃料の開発が社会、経済、環境全体に利益をもたらすためには、各国政府は、エネルギーの必要性、気候、土地利用、水利用、農業への影響を十分に配慮しなければならないという。
世界の輸送用バイオ燃料の生産は、2000年から2007年までに、170億リットルから520億リットルへと約3倍に増加。バイオディーゼル燃料は、10億リットルから110億リットルと11倍に増加しており、現在、バイオ燃料は、世界の輸送用燃料の1.8%を提供するに至っている。また、第一世代バイオ燃料作物といわれる、サトウキビ、トウモロコシ、ナタネ、大豆などの生産ための世界の土地利用は、2008年時点で約3600万ヘクタール、世界の作物用地の約2%となっているが、2030年までに世界の輸送用燃料需要の10%を第一世代バイオ燃料で満たすとすれば、1億1800万ヘクタールから5億800万ヘクタールが必要になるという。
これらバイオ燃料は、1億7000万トンから7億6000万トンの二酸化炭素(CO2)に代替することが可能になるとしながらも、関連する土地利用の変化により、7億5000万トンから18億3000万トンのCO2の追加排出につながるとしている。さらにエネルギー生産のためのバイオ燃料により、今後数十年の間、温室効果ガスの排出は、減るのではなく増加すると警鐘を鳴らしている。
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