北ウェールズのコルウィンベイで2年前、10歳の少年がクラスメートの男子をレイプする事件が発生した。その裁判がこのほど始まったが、「オンラインポルノを見ているうちにムラムラしてきた」との供述はすべての大人に深い衝撃を与えている。


ウェールズのコルウィンベイのある小学校で2年前、当時10歳の男子児童がクラスメートである1人の男子をトイレに連れ込み、性行為に至った。その事実が発覚したのはつい最近のこと。被害を訴え出た少年は、「話せばゲイだと噂を立てられるに違いない」として、2年間その出来事を誰にも打ち明けられずにいたというのだ。学校、地域PTA、教育関係者らのすべてが注目する中、「モールド・クラウン裁判所」でその裁判が始まった。

加害者とされる少年の側は一貫して無罪を主張している。「国語(English)の授業中に隣の席のその子に“ねぇ、僕と性行為をしてみようよ”と声をかけ、休み時間になって一緒にトイレに入った。
レイプではない」としている。ただし被害者とされる少年の側は「“やめて”と言った後も10秒間くらい行為を続け、“なんだよ、パーティは始まったばかりじゃないか。楽しくやろう”と言われた」と述べ、レイプに他ならないと訴えた。被害にあった子はクラスの中でもいじめられっ子で、性的暴行の対象にされたのもいじめの一種だという見方がある一方で、性的に早熟なところが見え隠れしていたとの意見も。裁判は両者一歩も譲らない展開となっている。

また少年が性衝動に走ったきっかけは、「インターネットでオンラインポルノを見ているうちにムラムラしてきた」というもので、少年がかつても被害者の子に「デートしない?」と誘っていたことも分かってきた。
有罪とみなされた場合、幼いだけにどのような処分となるものか注目が集まっているが、オンラインポルノのような有害なサイトからいかに子供たちを守り健全育成を図るか、非力さと限界を感じている大人も多く、18歳未満がポルノサイトを閲覧できないような徹底的な規制を求める声は高まるばかりだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)