人々を震撼させるような事件が起こったのは、南アフリカ東南部のエストコートという人口1000人にも満たない小さな村。男の自首で発覚したのは、この村でカニバリズム(人間が人間の肉を食べる行動)がいわば儀式化して行われていたことだった。
エストコート警察署のテンベカ・ムベレ(Thembeka Mbhele)警視監は「男の案内である家を捜索したところ、中は腐敗臭で満ちており女性とみられる身体の一部が発見された。これまでに22歳から33歳までの容疑者4人を逮捕しており、そのうちの1人は“nyanga”と呼ばれる呪術師だった。
さらに3人の容疑者は墓を掘り起こしたり、切り刻んだ遺体を自宅に保管し湧いたウジ虫を売りさばいていた疑いも持たれている。警察は容疑者の自宅の鍋の中に人間の耳8つを発見しており、事件は異様な広がりを見せている。
4人の裁判が行われた21日には、地元のコミュニティホールで住民700人ほどが集まり会合が開かれた。『NZ Herald』は「この会合で人口971人の村の3分の1にあたる約300人が、呪術師に勧められ墓を掘り起こしたり人肉を食べていた」と明かした。
会合に参加した区議会議員は「いままで一緒に暮らしてきたコミュニティの人々が人肉を食べたことを告白している。誰を信ずるべきか、何をするべきかわからない状態だ」と語り、ショックを隠し切れない様子だ。
アフリカの一部では「muti(ズールー語で木を意味する)」と呼ばれる伝統的治療が今も行われており、人体の一部を切り取って薬草や木の根っこに混ぜると治療効果が高まるといった迷信があるという。
画像は『News24 2017年8月22日付「Hundreds confess to eating human flesh」(Chelsea Pieterse)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)