恋人と破局した経験がある人は少なくないだろうが、別れた交際相手とヨリを戻すために24時間ノンストップで気持ちを伝え続けるという手段に出る人はストーカー以外あまりいない。このほど恋人に去られて未練タラタラな男性が、「本気の気持ちを知って」と元彼女が戻って来てくれるまでピアノを弾き続ける誓いを立てた。
見ようによってはロマンチックにもとれる行為だが、世間からは「気持ち悪い」と非難の声があがっている。『Bristol Post』『Mirror』など複数のメディアが伝えた。

英バースに暮らすルーク・ホワードさん(34歳)は、4か月間交際していた女性(名前は公表されず)と破局した。しかしルークさんは彼女への思いを断ち切れず、もう一度やり直したいという気持ちを伝えるためにある手段に出ることにした。

9月2日、ブリストルにある公園「カレッジグリーン」にピアノを持ち込んだルークさんは、そこで24時間ノンストップでピアノを弾き続けることにしたのである。元彼女の心を再び掴むための「いちかばちかの賭け」を決断したルークさんはこのように話している。


「彼女と別れて、僕は悲しみのどん底にいます。彼女とは特に喧嘩別れしたというわけでもなく、すれ違いが生じてしまったのが破局の原因です。酷い別れ方をしていたのなら、ピアノを弾いて気持ちを伝えようなどとは思いません。普通は花を贈ったりメールや手紙で思いを伝えるのでしょうが、それをしても事態が悪化するだけのような気がして。だから僕は、彼女が実際に目にすることができる何かをして、どれだけ彼女を愛しているかを伝えたいと思ったのです。滑稽に聞こえるかも知れませんが、彼女に出会って僕の人生は変わりました。
今は悲し過ぎてどうしたらいいのかわからず、ピアノを弾くことしかできませんが、もう一度チャンスを与えてほしい。まだ諦めたくはないのです。」

ルークさんは「For Love」というアカウントをFacebookに設置しサポートを募ったが、このストーリーが各メディアやツイッターなどで拡散されたため現在、アカウントは削除されている。別れた恋人が、自分の姿を見つけて連絡をくれるまで休むことなくピアノを弾き続けるというルークさんの“ロマンチック”ともとれる演出に、悲しくも世間の反応は冷ややかだ。

「気持ち悪い!」
「男でも女でも、嫌になったら去る権利はあるのよ。」
「結局、自分を宣伝してるだけじゃないの。」
「ロマンチックでも献身的でもなく、単に支配欲が強いだけ。」
「『僕は愛する君のためにここまでしてるんだよ』って別れを告げた元カノに罪悪感を与えようとしているみたい。」
「元カノに近付いてないからストーカーとは言えないけど、なんか怖い。」
「人を無理やり愛させることなんてできないって。」

ルークさんは「ピアノを弾いている僕を見た彼女がどのような反応をするかはわかりませんが、交際を真剣に考えているということを伝えたい。その上で彼女にやり直すか去るか決めてほしい」と述べているが、すでに関係は終わっているため容易にはいかなさそうである。なお元交際相手からは、今のところ何の連絡もないという。


画像は『Bristol Post 2017年9月11日付「Heartbroken man starts playing piano non-stop in College Green Bristol to win back his lost love」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)