1987年にアメリカで公開され、日本を含む多くの国々で大ヒットしたサスペンス映画『危険な情事』。軽い気持ちで美女に手を出した既婚男性(マイケル・ダグラス)がかなり恐ろしい目に遭うというストーリーで、背筋が凍り思わず飛び上がってしまうような恐怖シーンも多々ある。
その中でも話題になった“あるおぞましいシーン”につき、メガホンをとったエイドリアン・ライン監督が裏話を明かした。リアルな映像にこだわる監督ならではの話なのだが、動物好きな人は腰を抜かしてしまいそうな内容だ。

映画『危険な情事』は、家庭を持つ男が美女と知り合い肉体関係を持つも美女がストーカー化し、男とその家族に忍び寄り恐怖のどん底に突き落とすというサスペンス作だ。当時大ヒットしたが、なかでもグレン・クローズ演じるストーカー女が男の家に侵入し、その後帰宅した男の妻が鍋で茹でられ死んでいるペットのウサギを発見するシーンはあまりにもショッキングだった。

この「バニーシーン」とも言われる有名なシーンにつき、新著『Leading Lady: Sherry Lansing and the Making of a Hollywood Groundbreaker』には「本物のウサギを利用した」と書かれているのだそう。撮影に使ったウサギは精肉店から手に入れたといい、エイドリアン・ライン監督はその理由をこう明かしているのだ。


「リアルに見せようと内臓を取り出したものの、そうすると皮だけのような状態になり軽くなってしまったんだ。だから内臓を入れた状態でウサギを煮たんだ。」

遺体や動物の死骸をリアルに見せるため、映画制作の場では大変な努力をすると言われる。ゾンビ映画制作にはブタの内臓を利用することもあるというが、死んでいるとはいえ本物のウサギを使用したとはあまりにもショッキングだ。鍋のふたをあけ絶叫する女優だが、それも演技半分、実際の恐怖半分だったのではないだろうか。



出典:https://www.facebook.com/FatalAttractionMovie
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)