ハリウッドセレブと言われるようになった今でも、「あなたの名前、実はどう発音するのが正しいのですか?」と尋ねられることがしばしばあると語るセレブたち。祖先のルーツも様々で、「本当はこう読むけれどアメリカで活動している身だし、その発音でも構わない」として半ば諦めているケースもあるようだ。
最後が“z”で終わるロペス、ディアス、ロドリゲスなどが正しく“ス”と発音される一方で、スペルそのものが珍しいと言われるようなセレブの場合は…!?

まずは俳優のJake Gyllenhaalからご紹介したい。日本でその読みはジェイク・ギレンホールとされ、アメリカではジレンホー(ル)と発音されるが、正しい発音はそれらとはまったく異なっているようだ。「ここアメリカでは僕の苗字を誰も上手に発音してくれない。まぁ“IKEA”の人々ならちゃんと呼んでくれるけれどね」とこぼす彼の父方はスウェーデン人。Gyはイとギの中間のように発音されるといい、本人は「この苗字を正しく読むと“イエレンフーレヘ”に近いんだ」と説明して人々を仰天させた。

そしてイギリスの女優Rachel Weisz。
日本でもアメリカでもその名はレイチェル・ワイズと発音されているが、父方の祖国ハンガリーではヴェイスと発音され、母方の祖国ドイツではヴァイスと発音される。本人は機会があるたびに「私の苗字は正しくはヴァイスと発音されるべきなの」と話している。似た例ではCharlize Theronがいる。アメリカでも日本でもシャーリーズ・セロンで通っているが、中にはスロウンと伸ばす人も。本人に言わせれば「伸ばさないわ。スロンが正しいの」だそうだ。


忘れてならないのはアメリカの女優Amanda Seyfried(【イタすぎるセレブ達】アマンダ・サイフリッドが電撃婚約 お相手は共演俳優トーマス・サドスキー)。日本ではアマンダ・サイフリッド、アマンダ・セイフリード、アマンダ・セイフライドなどと様々な表記でおおいに揺れている。祖先はドイツ人だという彼女の苗字のスタートはセイでもスィーでもなくサイ。そして最後はフライドでもフリードでもなくフレッド。あるインタビューで、本人が「“ズィークフリード”なんて読む友人もいたわ。サイフレッドが正しいと思うんだけれど、実は姉妹間でも意見がビミョーに食い違っているのよ」と苦笑していた。


「アメリカという国で活動している以上その発音でも仕方ない」と諦めている例が女優のScarlett Johansson。父方の祖先がデンマーク系ということもあり日本では正しくスカーレット・ヨハンソンと発音しているが、彼女が活動の拠点としているアメリカではスカーレット・ジョハンスンと呼ばれている。またスウェーデン出身の俳優Alexander Skarsgårdも同様である。日本ではアレクサンダー・スカルスガルドと、そしてアメリカではアレクサンダー・スカースガードと呼ばれる彼の苗字は、母音の上に〇が付くことでも珍しいとわかるスウェーデン語。本国の正しい発音に最も近いのはスカーシュゴードであるそうだ。

『Tick Tock(ティック・トック)』をひっさげてアメリカのミュージックシーンに“KE$HA”が出現した時、多くの人が何と読むのかと首を傾げたものである。
しかし彼女がかなり売れた後にも迷ってしまったのがブリトニー・スピアーズ。2012年、オーディション番組『Xファクター・USA』の審査員であったブリトニーは、KE$HAを例に引き合いに出すも「キーシャ」と発音し、ファンからは「コラボの経験もあるのに失礼な」との声が出ていた。より良いコミュニケーションを生むためにも、人の名前はやはり正しい発音で呼んであげたいものである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)