昨年の秋、メッセージ性の強いアルバム『A Seat At The Table』をリリースし、話題を呼んだソランジュ。そこに「私の魂、栄光、誇り、王冠に触らないで。
この髪の毛だってヘンなことよくわかっているわ。でも触らないで」と歌われたのが『Don't Touch My Hair』という曲であった。このほど彼女はあるファッション誌の表紙を飾ったものの、オリジナルと仕上がりの違いに驚いたという。なぜ無断で修正されてしまったのか、それが気に食わないと雑誌社を相手に噛みついた。

「写真にうつったままを掲載してくれればよいものを、編集したりフォトショップで消してしまったり。そういうことをしないでほしいわ!」

こんな不満をSNSにぶつけた歌姫ソランジュ(31)。
ご存知ビヨンセの妹で、尖ったところとデリケートなところが混在するソランジュは不満を隠しておけないタイプである。彼女はロンドンのファッション誌『ES Magazine(Evening Standard Magazine)』最新号の表紙に起用され、そこでは白いフリルの衣装に巨大なパールのイヤリングを合わせた美しい女性として写っている。

だが、どうにも納得がいかないとおかんむりなソランジュ。ありのままの自然な姿、個性、作品に勝手に手を加えるという考え方、行為は他人の尊厳やプライドをずかずかと無神経に踏みつけるようなものだというのだ。322万人がフォローする自身のインスタグラムに、彼女はオリジナルの画像を思い切って公開。キャプションを“dtmh”とした。
これは話題のシングル『Don't Touch My Hair』の略であろう。そのヘアスタイルはとても細かく結った髪の毛の先をアップして頭頂で小さなお団子にしており、さらに組みひも状に固められた髪は頭頂部の上に大きな円を描いていた。美しさのなかに芸術性が光るが、どこか仏像を思わせる雰囲気もある。

最新号の表紙を美しく飾り、特集インタビューが組まれたことにソランジュ本人も喜んでいるだろうとばかり思っていた記者のアンジェリカ・バスティエン(Angelica Bastien)さん。責任をもって執筆した特集記事にセレブ本人からダメ出しが出て、写真の修正が原因と知り大変困惑しているようだ。Twitterに「私の努力がすべて泡になったのよ。
記事を公然と否定されてとても不愉快。作品でいえばこれは完全に失敗作ってことね。もうクレジットから私の名前を削除してほしいと編集部にも伝えたわ」とこちらもただならぬ怒りをぶつけている。

画像は『Solange 2017年10月19日付Instagram「dtmh @eveningstandardmagazine」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)