<アフガニスタン>米露が対立 タリバン支援疑惑巡り

2017年5月19日 11時50分 (2017年5月19日 13時51分 更新)
 【ニューデリー金子淳】戦乱が続くアフガニスタンを巡り、米国とロシアが対立している。米軍幹部らはアフガン政府軍と戦闘を続ける旧支配勢力タリバンに対し、ロシアが支援していると主張。ロシアは疑惑を全面否定しているが、4月にアフガン情勢に関する国際会議を開くなど、独自にアフガンへの関与を強めている。シリア同様、米露の対立が深まれば、アフガン情勢はいっそう混迷を深める可能性がある。

 「(ロシアによるタリバンへの)支援は昨年後半に始まった」。先月24日、駐留米軍のニコルソン司令官はカブールでの記者会見でこう語り、ロシアがタリバンに武器を供与しているとの疑惑についても「否定しない」と述べた。同席したマティス米国防長官も、明言は避けつつ「アフガンに武器を流入させることは国際法に反している」と指摘した。

 ニコルソン司令官は昨年12月の記者会見でもロシアがアフガンに「悪影響を与えている」と指摘。3月には別の米軍幹部がロシアによるタリバンへの武器供与の可能性を指摘している。一方、ロシア外務省は「でっちあげだ」と非難。タリバンも否定しており、真相は不明だ。

 ただ、ロシアがアフガン情勢に関与を強めているのは事実だ。ロシアは先月14日、近隣諸国を集めてアフガン情勢に関する国際会議を主催した。ロシアが「和平協議の場を提供する」と提案し、タリバンとの和平で主導権を発揮する方針を明らかにした。

 この会議には米国も招待されたが、出席を拒否している。

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