<中国>習氏、韓国との関係改善に意欲

2017年5月19日 21時11分 (2017年5月19日 22時33分 更新)
 【北京・浦松丈二】中国の習近平国家主席は19日、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領特使として北京を訪問した李海瓚(イヘチャン)元首相と会談した。中国外務省によると、習氏は「中韓関係を一日も早く正常な軌道に戻し、改善、発展を実現し、両国、両国民に恩恵をもたらすよう推進したい」と述べ、関係改善に意欲を示した。

 中国は、最新鋭迎撃システム「終末高高度防衛(THAAD)ミサイル」の在韓米軍配備に断固反対し、韓国との関係が冷却化している。しかし、北朝鮮問題では、韓国との協力が不可欠であり、文政権発足を機に関係改善に動いた形だ。

 今年は中韓国交正常化25周年。習氏は会談で「中韓関係は鍵となる段階にある。相互理解、尊重を基礎として、政治的信頼を打ち固め、意見の相違を適切に処理していく必要がある」と訴えた。中国外務省の発表では、習氏は「THAAD」配備には直接言及しなかった。

 これに対し、李特使は「韓国側は中国側の重大な懸念を十分理解しており、問題の適切な解決を検討したい」と約束。また「朝鮮半島の非核化実現と北東アジア地域の平和、安定、安全を守るため、共に努力したい」と述べた。

 北京の外交関係者によると、中国側は現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」国際首脳会議の終了後、延期されていた日中韓首脳会議の再開など日韓との日程調整に前向きな姿勢を示している。一帯一路会議には日米からも要人が参加しており、中国は周辺国との関係改善に向けた環境が整いつつあると判断している模様だ。

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