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野鳥売買 メジロたちの悲劇 (講談社プラスアルファ新書)

 

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【著者】 遠藤 公男

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amazonに在庫がありません。
ユーズド価格:¥ 66 (ユーズド出品リスト)
新書 ; 218 p ; サイズ : 677(hundredths-inches)
出版社 : 講談社
Amazon.co.jp 売上ランキング: 643805
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   レビュー
森に再び野鳥を Date:2006-04-23
おすすめ度:
子供の頃に、メジロは飼育が禁止されている鳥だと聞いたことがある。
その時は、へえ、そうなんだ、と思っただけで、その理由について考えたことはなかった。
ペットとして売られている鳥は文鳥やインコ、カナリアなどが普通で、その辺りを飛んでいるような野鳥を売っているのを見たことがないし、飼っている人がいることも知らなかった。

けれどこの本を読んで野鳥売買の実態を知り、驚いた。
一昔前の日本で(今も続いているのかもしれないが)これほどたくさんの野鳥が捕らえられ売買されていたとは思いもよらなかった。
山で捕らえられ、狭いカゴに押し込められて商品として山積みにされている鳥たちの様子は、確かに悲劇としかいいようがない。
鳥獣保護法が設置されてからも、実質的にその法が生かされるまで随分たくさんの時間と人の努力があったことに驚かされた。
著者が一人で中国に赴き、危険を冒しながらも輸入鳥の調査を行ったその行動力と意欲は尊敬に値するし、実際野鳥の保護に多大な貢献をしていると思う。
野鳥を心から愛し、守りたいと思っていることが充分伝わってくる内容だった。

ただ残念なのは、野鳥保護の側である著者から飼育者や捕獲者に対する非難の言葉が、多少一方的すぎることだ。
著者は、野鳥を飼うことは虐待であり、野鳥の自由を奪い独身を強いることをいじめだと言っているが、これは言葉が過ぎると言わざるを得ない。
飼育者や売買する者の罪の意識の薄さは、野鳥の数が減っているという危機感を知らないことや、野鳥は自然界の生き物であり人が姿や声を楽しむための「物」ではないという基本的な認識が欠けていることが原因であると思う。

無知ゆえに罪を犯してしまうことは誰にでも起こりうることなのだ。
そういう時に必要なのは正しい知識と意識の改革であって、悪人のレッテルを貼ることではない。

悪を作ることなく、多くの人に自然に生きる野鳥の素晴らしさを広めていって欲しい。

野鳥の密猟を止める為に Date:2004-12-13
おすすめ度:
とにかく、野鳥を密猟から守るためには、現在1羽に限って許可されている、メジロとホオジロの飼育を禁止することと、野鳥の輸入を全面禁止にすることしかない。
野鳥がかわいいからとか、好きだからということではなく、野鳥の密猟は環境犯罪であり、生態系を破壊する行為だと言う観点に行政側も立ってほしい。

一人でも多くの人に読んでほしい本 Date:2004-03-16
おすすめ度:
昨年からデジスコ(望遠鏡とデジカメ)で野鳥の写真撮影をしているのですが、密猟の下見に来たらしい人たちに遭遇したことがあります。車のカセットでオオルリの鳴き声を耳が潰れそうな大音量で流していました。「なにをしているのですか?」と尋ねると、「鳥を見に来た」と言うのです。「オオルリは喧嘩鳥だからね、寄ってくるんだよ。」こんな暴力的な手段を使って野鳥をおびき寄せ、それを愛でる、なんて人がいるはずはありません。「最近は見ていませんね。もういないんじゃないですか。」彼らは私の無言の圧力に押されるようにして帰っていきました。

それ以前にも、テープを大音量で流して、野鳥を呼び寄せようとしている人に会ったことがあります。たくさんの籠の鳥を道端に並べて、野鳥を呼び寄せようとしている人にも会いました。こういったことは自然がまだ残っている田舎ではときたま遭遇することです。

久しぶりに本を嘗めるように読みました。十数年前に著者が遭遇した中国の野鳥売買の実態、身の危険も振り返らない詳細な潜入レポート、日本の野鳥輸入業者や販売店の悪質な手口、鈍感で無責任なお役所の官僚たち、「愛鳥家」の名を騙るメジロ鳴き合わせ会の会員たち……。

著者は大所高所から理論を語っているのではなく、ドン・キホーテ張りに体を張って、実態を自分の目で確かめて、現場からレポートしています。日本でもこれだけの本が書かれるようになったのですね。われわれの環境や生物多様性に関する意識も、そろそろ成熟の段階に入ろうとしているのかな、と、この本を読んでいて嬉しくなりました。

絶滅してからでは遅いのです。そして野鳥は渡りをしますから、海や国境の向こうは知らぬ存ぜぬでは、いっこうに問題は解決されません。
一人でも多くの人に読んでいただきたい本です。

啓蒙になるのでしょうか? Date:2004-03-02
おすすめ度:
野鳥の守護者、100パーセント正義の人である著者が、密猟者と流通経路を徹底的に追及する。公憤というより興奮、ルポルタージュというより私小説のタッチで密猟者と飼育者の極悪非道ぶりが暴かれる。
日頃密猟の横行と行政の怠慢に憤っているわたくしでも非難されている飼育者が可哀相になりました。

著者と同じ価値観を持っている人には予定調和的にカタルシスが味わえます。
”ひどい!と叫びかけて口を押さえた”悪文の例としてよく出されますね。文章は駄目です。

全ての野鳥を愛する者に必須! Date:2003-11-12
おすすめ度:
 メジロをはじめとする野鳥の密猟、そしてそれらの違法販売は後を絶たない。
 そうした密猟の現場から始まって、中国の花鳥市場や、野鳥捕獲者のところまで筆者は足を運び、現実を見つめている。野鳥の密猟に関する類書は他に無く、まさに野鳥を愛する全ての者に必須の書である。

「ツグミたちの荒野」に続く、遠藤氏の代表作となることは間違いない。

一刻も早くこの書を「昔話」とできるよう、多くの方の座右の書としていただきたい。


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