伝説の検死官が語る秘話 Date:2003-09-26
おすすめ度: 
「検死の神様」と呼ばれた名検死官・芹沢常行の逸話から成る変死事件簿。実在の難事件を、著者が推理するという企画も含まれている。 死体から見えてくる真相を丁寧な観察から引き出す警察官としての検死官の姿は感動的だが、未熟な医者の誤りを、相手の自尊心を傷つけぬようにやんわり指摘するなど立場上苦労なさっているのだなあと思った。 有名なエピソードも、網羅されているわけではないが多数収録されている。 「スッポンの芹さん」といえば、諸作で取材されている有名なお人だが、本書の強みは著者が日常的なお付き合いをしているところか。芹沢常行・監修、斎藤充功・著の学研文庫「警視庁検死官」での記載にて鑑識の神器やメモノートの存在など知ってはいたが、本書でさらにその真摯な!人柄に触れることが出来た。現在の警察のシステムではローテーションが早いために、もう職人的検死官は育たないそうで、不安&残念…。
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