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青い上着をはおった愛らしいうさぎ、ピーターラビット。世界で一番有名なこのうさぎを生み出した女性こそが、ビアトリクス・ポターである。時は1902年、新世紀になってもヴィクトリア朝の封建的な空気が漂うイギリス。ポターのような上流階級の女性が仕事を持つことなどあり得ない時代だ。しかし彼女の夢は、幼い頃に湖水地方で出逢った大好きな動物たちの絵に物語を添えて、絵本として世に出すこと。親がすすめる縁談を断り、アーティストとして生きることを目指しているのだ。ついに出版を引き受ける会社が現れ、ピーターラビットと仲間たちの物語は、たちまちベストセラーとなる。
最初の夢が叶うと同時に、ポターは思いがけない幸せを手に入れる。編集者のノーマン・ウォーンと恋に落ちたのだ。家族の反対を押し切り、ノーマンの姉ミリーに支えられ、生涯を誓い合う2人。しかし、一瞬一瞬がときめきに満ちた初めての恋は、美しい思いでだけを残して、突然消えてしまう。ノーマンへのかわらない愛を胸に湖水地方に移り住んだポターは、悲しみから救ってくれた豊かな自然を守るという、第2の壮大な夢と出逢う・・・。
心から好きなこと、夢中になれることを見つけ、それをライフワークにすることによって自分自身はもちろん、世界中の人々までも幸せにしたビアトリクス・ポター。現代に生きる私たちから見ても、憧れの女性であるポターを演じるのは、『ブリジット・ジョーンズの日記』で人気を博し、『コールド マウンテン』でアカデミー賞に輝いたレニー・ゼルウィガー。彼女の初恋の相手、ノーマン・ウォーンには『スターウォーズ』三部作のユアン・マクレガー。彼の姉ミリーには『奇跡の海』の演技派、エミリー・ワトソン。
監督は、『ベイブ』でアカデミー賞7部門にノミネートされた、クリス・ヌーナン。動くピーターラビットがスクリーンで作者のポターと"共演"する必見の名シーンを生み出した。
また、もう一つの大きな見どころは、イングランドの湖水地方での撮影が実現したこと。ポターが購入して農場を営み、遺言でナショナル・トラストに寄付したこの地は、今もピーターラビットの物語の舞台として知られ、世界中から観光客が訪れる人気スポットである。その他、ロンドン各地、ホーム・カウンティ、マン島、オスタリーハウス、そして観光用に蒸気機関車を走らせるかの有名なブルーベル鉄道でも撮影を敢行、20世紀初頭の美しい風景が見事に再現されている。
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