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 今までの作品ではアンディ・ラウやトニー・レオンら大先輩の役者たちと共演することが多かったエディソンだが、この作品ではショーン・ユーら同年代、そしてジェイ・チョウという後輩と共にひとつの作品を作り上げた。本音では、主人公役を狙っていたのでは……?

「正直なことを言うと、僕は監督にやれと言われたらどんな役だって誠心誠意を込めて演じる自信がある。演技って、僕が誰になりたいかというものじゃなくて、僕が誰を演じるべきなのかっていうことなんだ。だから『ああ、あの役がやりたかったなあ』というものじゃない。そんな気持ちで俳優をやり続けたって大成するはずもないし、すぐにほされてしまうよ。考え方によっては、僕ら俳優は監督や映画会社に雇われた身で、彼らの臨むように働くべきなんだ」

と、24歳にしてかなりしっかりした考え方を持つ。そういうったプロ意識はいつ頃から芽生えたのだろうか?

「『インファナル・アフェア2』からだね。それ以前の僕は、ベストを尽くしているつもりになっているだけだった。演技について何ひとつ分かっちゃいなかったのに。照明や撮影についての知識も全く持ってなかった。『ツインズ・エフェクト2』でアンソニー・ウォンに出会って、ものすごく鍛えられたんだ。彼が僕に何を教えようとしてくれているのか理解するまで、半年近くかかったくらい。それから『インファナル・アフェア2』の現場に入って、“アクション!”という声をかけられる前に役になりきっている自分に気がついたんだ。アンソニーの教えから、映画の準備をするとはどういうことかってことを学び、役柄に自然に入り込む方法も学んだ。脚本の読み方も変わったし、監督の演出についてもより理解できるようになった。まさにプロの俳優としての意識を持ち始めた瞬間だったんだ」

 いい作品との出会いにより、いろいろなことを学んで行く。エディソンは、この先も常に変化して行くことを恐れないと言う。たくさんの公開作が控えるこの秋は、劇的な変化を遂げつつあるいろいろなエディソン・チャンを目撃することになるだろう。

「人間としてはそんなに変わってないと思うけど、成長はしてると思う。今は世界が違ったふうに見えてるよ。昔は何事も自然に手に入る俺様の世界だと思っていたけど、成長した今は違う。世界はひとりのために回っているんじゃなくて、みんなの元でまわっているんだ。そして、お金を稼ぐのは容易いことじゃない(笑)。家族の大切さもわかったし、アマチュアっぽい部分や鼻垂れ小僧の部分はもうどっかへ行ってしまったよ。誰だって変化していくんだ。だから、どう変わって行けるのかということに興味がある。そして、いい方向に変わり続けることができたらいいなって思うんだ」

(撮影:田中純一  取材・文:平井伊都子)

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