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窪塚洋介×越智敏郎対談「ここから見える次のカタチ」
ユートピアのイメージ
越智: アースデイとかそういう動きって、いろんなマイノリティーが出てくるようなところがありますよね。まだそうやって言い続けてるってことは世の中がそうなってないってことだと思うんだけど。今ってすごくスピークアウトしてる状況じゃないですか、じゃあ具体的にそれをMusic is loveとか、one worldとか、そういうことにするにはこうやってうたい続けることだけが方法なのかなぁっていうのが、次のステップとしてあると思うんだけど。 PHOTO
窪塚: 俺はなんか五体フルに使って楽しんでくっていうのが使命だと思ってて。そこから先は誰も分かんないことだから。全体で言えば、太古に戻るとか、古代の自然とともに暮らしてた生活に戻るとか、全然思わないんですよ。そういうフレーバーがもっともっと今の世の中に入ってきて、で、もっと新しい、俺らの今から出発できる一番すばらしい未来に、とにかく全部をガイダンスにしていければと。
越智: たまたま僕、中国の雲南省にある大理(だいり)っていう、昔は大理王国って呼ばれてた場所に行ったんですけど、どんなところかっていうと、ヒマラヤの麓に湖があってそこに雪解けの水が流れていくなだらかな丘陵地で、すごく水が良いんです。何万年昔の雪解けの水で三毛作とかやってて、ほうれん草とかキノコとかも相当おいしい。で、村の人がみんなすごくにこやかなんですよ。常識みたいなものもまだなくって。時代が一回転して未来に見えるんです。ユートピア。全部そこに揃ってる気がして、それがなんか近未来みたいっていうか。
窪塚: ほんとそういう感覚よく分かる(笑)。未来が古代っていうか。
越智: そう、そう。フリントストーンの格好とかでみんな生活してて、でもインターネット、みたいな。

昔の話
PHOTO 窪塚: 論破できないところってやっぱあると思うんですよ、もっとコミュニケーションとる必要があるってみんな言うけど、そりゃそうだけど。でも言葉じゃ越えらんないところで、例えばダンスとか絵とか問答無用に訴えかけてくるものもある。だから音楽がすごくやりたくなったんです。なんか表現はなんでもいいやって思うようになって。よくひとつのことを極めるのがすごいかっこいいんだって言われたりすることがあるけど、それはほんと分かってるけど、でも今は表現のひとつで方法はなんでもいい。
越智: 音はねえ、これは持論なんですけど、ずーっと追いかけていくとルーツはブードゥーだったり、雨乞いの音だったり、そういうことに繋がってるみたいで。日本なんかでも神社で盆踊りしたりするのがそれだと思うんですけど。聴いてると、トランスだなあって思っちゃう。
窪塚: 盆踊りってすごいですよね、よく考えると。去年横須賀で音開きっていうイベントをやったんですけど、祭りって呼んでたことも、もとを辿っていったら今俺らがイベントって呼んでることとすごいシンクロしてそう。それをまったく新しい形でクリエーションしていけたらすごく面白い!
越智: いいよね。古いものになって、地元のおばあちゃんが一生懸命残そうとしてるっていうのもあるんだけど、それをごちゃまぜにしてく。やぐらの上がDJブースになってて、その周りでおばあちゃんが盆踊りしてたりっていう。いろんな人がいて、いろんな楽しみ方があって。
窪塚: うん、すごい面白い考えだと思う。
越智: ポップミュージックとか、みんなマーケティングされてる音楽を聴いてるじゃないですか。僕もほんと、嫌いじゃないんです、コンビニとかで聞いて歌ったりするし(笑)。でもいい音楽っていうのはまた別にある気がする。発見!みたいな。そういうのは伝わっていってないような感じがしてます。宣伝とかそういうのばっかりで、それはちょっとつまんないなって。もっとみんないい音楽を聴こうって。自分が聴きたい音、感じたい音をみんなもっとどんどん探していこうって。 PHOTO
窪塚: そういう意味ではきっかけの場をどんどん作っていきたいですね。
越智: のちのち、そういうイベントを一緒にやれたらいいですよね。海外で出会ったミュージシャンも日本に行きたいって夢みたいに思ってたりするんですよ。結構みんな日本のことをユートピアみたいに考えてて。ザイールの人たちを日本に呼んだ時に、一緒に一週間くらい僕の家に泊まってもらったんですけど、帰る前に言われたのが、日本は風土的なものも揃ってて、西洋文化を持ってて、テクノロジーを持ってて、それからアフリカが持ってるようなスピリチュアル(霊歌)を持ってるって。だからすごいキーだからって。
窪塚: うん。スピリチュアルもあるしね。

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POINT OF VIEW!
ビー玉が水に落ちる瞬間
ハイスピードカメラが捕らえた超スローモーション秒500コマの世界。
もうドラマです。「宇宙の創造かぁ?」なんてイメージできちゃいます。
こうして映像の仕事を通してですが、「山の時間」や「超スローモーションの世界」を体験すると、これまでもっていた時間に対する感覚が覆されました。感覚的に時空を超える状態です。朝起きて顔洗って準備して電車乗って通勤して…みたいな僕らが普通に感じて過ごしてる時間と違う次元の時間でありえないことがこの宇宙中のいろんなところでドンドン起こってるんだと思います。
振り向いてみたその山はずっしり構えてて止まってるように見えるけど、実は山の時間で動いてて、それはそれは雄大な時間の流れ方してるんでしょうね。

越智敏郎さん最近のお仕事
Volvox / MTV STATION ID
ミュージックチャンネルMTVのステーションID。微生物ボルボックスが暗部から明るいところに移動する走行性実験がそのままステーションIDに。太陽光をレフ板で集め、Mの形に移動したボルボックスを撮影。
sorakara / DISCOVERY CHANNEL
2002年11月に制作されたショートドキュメンタリー。旭化成が構想する未来型住居とは一体?次々とスイッチされるキーワードと映像が、未来型住居へのイメージを増幅させてくれます。
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