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「ヒト」も「車」も長生きさせる『エコモード』

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 97歳で現役医師の日野原重明さん。聖路加国際病院理事長という以外にも、様々な肩書きを持ち、予防医学や長寿の研究、本の執筆、公演活動などの多忙な日々を送っている。睡眠は5時間、週1回は徹夜をし、分刻みのスケジュールで一日18時間働くという体力の持ち主。

 日野原医師が自ら分析したの「長寿向け」な体質として。

「低体温体質、低インスリン。」
 体の組織や細胞のためにも体温は低い人の方が無駄な燃焼を押さえ長寿向き。動物でも体温を下げて冬眠するヤマネやリスが、同じような体形のネズミより数倍長生きすることが知られています。また、筋肉が糖を燃焼させる働きを抑える低インスリンの人の方が長生きといわれています。

「老化を食い止めるの遺伝子やホルモン。」
 遺伝子レベルの研究により、DNAの塩基の並びが普通の人と一つ違っていることにより、有害な活性酸素を中和するたんぱく質が作られる事がわかりました。あの「きんさん、ぎんさんの長生きの理由の一つ」とも言われています。また「抗加齢ホルモン(DHEA)」の値が高いと体の老化を遅らせます。

 まさに驚異的な生活を送っている日野原医師には、このような長寿の人が多くもつ特異な体質に加え、長寿の遺伝子に関わる「ある方法」を毎日実践しています。

 それは、「低カロリーな食事を心がける」ということです。

 なぜ、低カロリー食が長寿に大切なのかというと、
 誰もが持つ長寿に関わる遺伝子で「サーチュイン」と呼ばれる遺伝子があります。この遺伝子は食事制限をしたときに活性化され、老化を遅くして寿命を延ばし、ガン抑制など様々な効果を生むことが動物実験などで実証されています。

 日野原さんの一日の食事は、朝は牛乳と、オリーブオイル大さじ1杯を加えたジュース、昼は牛乳とクッキー2個、夜だけは普通の食事を食べます。日野原さんの心がける一日1300キロカロリー。運動量の少ない高齢の男性といえども、少ない食事量といえます。一日で使いきれる分だけのカロリーをとることを実践しながら、炭水化物を減らし、脂肪のない肉・魚など、たんぱく質は十分にとっています。単にカロリーを減らすのではなく、彩り豊かで栄養バランスがいい食事を心がけ、外食などで守れない場合は翌日の食事で調整します。ストレスを溜めない事も重要な長寿の秘訣ということでしょう。

 「腹八分目」が長寿の基本であることは、「サーチュイン」が科学的に証明されるずっと昔から実践されてきた身近な心がけでした。運動量の少ない高齢者は「腹七分目」が進められます。少ない食事の摂取で、長―い間元気にしている日野原さんは、まさに燃費のいい車。飽食の時代にある私たちも、少しでも近づけるよう、エコモードの生活を考えましょう。



【取材協力/参考】
「素敵な宇宙船地球号」テレビ朝日系列

50代からの生き方・暮らし方応援サイト 『いきいき』
※97歳の日野原さんが活躍する、日々のスケジュールが見れます。

(取材 中村ゆり)

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