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インフルエンザはマスクで防げるのか

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 新型インフルエンザが流行している。多くの会社や個人が対策としてマスクを着用しており、全国的にマスクは品切れ状態。しかし、インフルエンザウイルスの大きさはおよそ0.1ミクロン(1ミクロンは1ミリの1000分の1)であるのに対し、市販の不織布マスク(花粉症対策などで売られている薄いマスク。ガーゼ製ではない)は5ミクロンよりも小さな粒子は通してしまう。ウイルスにしてみれば、マスクの編み目は自分の大きさの数十倍であり、スカスカに通過できてしまうわけだ。市販のマスクで、インフルエンザは防げるのだろうか?

 先に結論をいうと、完全に防げるわけではないが、予防効果はある。

 一般に、インフルエンザが人から人へ感染する経路は大きく分けて3つある。飛沫感染と空気感染、接触感染である。飛沫感染とは、感染者が咳やくしゃみをした際に飛散する、ウイルスを含んだ唾液や鼻水の中で、5ミクロン以上の飛沫を吸い込んで感染するもの。飛沫は感染者の1?2メートル先まで届くと言われているが、市販の不織布マスクはこの飛沫を捕捉するので、感染を防げる。ただ、ガーゼ製のマスクだと目が粗すぎて飛沫を防げないので注意が必要だ。


 一方で空気感染は、水分が蒸発して5ミクロン以下になった飛沫(飛沫核ともいう)が空気中を漂い、これを吸い込んで感染するもの。飛沫は小さく、不織布マスクを透過して感染する可能性がある。しかし、インフルエンザウイルスの飛沫は唾液や鼻水といった粘液が主成分であり、大きな飛沫になることが多く、5ミクロン以下になることは少ない。また、ウイルスは体外に出てから2,3時間程度でその機能を失うといわれており、インフルエンザウイルスで空気感染する可能性は低い。

 インフルエンザウイルスの主な感染経路は飛沫感染であるといわれており、これはマスクである程度防ぐことができるのだ。

 しかし、マスクがあるからといって安心してはいけない。例えばマスクを外すとき、マスクの前面をつかんだりしていないだろうか? マスクの外側には、ウイルスを含む飛沫が付着している可能性があり、これに触ると、手にウイルスが付着し、何かの拍子で体の中にウイルスが入る可能性がある。これが3つめの感染経路、接触感染である。これを防ぐには、マスクの前面ではなく紐を持って外すことが重要。また念のために外した後はきちんと手を洗おう。水洗いだけでもある程度ウイルスは流れ落ちるが、石鹸を使うと、ウイルスの外側にあるエンベロープが分解され、ウイルスの機能を無効化できる。また手洗いと同じく推奨される「うがい」は、鼻や喉の粘膜に付着したウイルスを洗い流す効果がある。


 新型インフルエンザはこれまでのインフルエンザと比べ、感染力は高いが、症状は重くない。マスクや手洗いで予防をし、高熱や咳などの症状を感じたら、落ち着いて最寄りの保健所まで連絡しよう。

(kachigo/MediThink)

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