深澤直人×老舗家具メーカー、マルニ木工 木のイスとテーブル

2008年1月30日 18:15
 広島の老舗家具メーカー、マルニ木工が2008年の新作コレクションを発表した。今年で創業80年となるマルニ木工は節目の年に相応しく、「工芸の工業化」をモットーとして培ってきた、高度な技術を生かした家具づくりに改めて挑んだ。そこで白羽の矢が立ったのが、プロダクトデザイナーの深澤直人である。

【ダイニングチェア¥55,000、ダイニングアームチェア¥70,000、ダイニングテーブル¥130,000】 撮影/川部米応(以下全て)


 「デザイナーの要望や思いだけでなく、技術者の経験や知識を取り入れてこそ、本当にいいものづくりはできる。それは讃岐うどんのコシのようなもの。」
とは、製品開発に際して語った深澤の言葉だ。

 現在、家具のデザインを先導しているのは欧州かもしれないが、製造技術に関しては世界のどこよりも日本が優れているという。数々の欧州メーカーで家具を発表してきた深澤だが、「優秀な職人とともに、日本でしっかりとものづくりをしたい」という思いから、今回のプロジェクトに携わることになった。

 それにしても、発表された新作には驚かされる。深澤が挑んだのは「トラディッショナルシリーズ」と名づけた、定番商品の“リファイン(リデザイン)”だったのだ。ひとつは、1968年に日本の洋家具史上、最大のヒットになったという「ベルサイユシリーズ」。当時は月産2500脚という、輝かしい記録を持っていたダイニングチェアだ。

 特徴は何と言っても、この猫足! オリジナルよりもずいぶん単純化されたというが、今までの深澤直人の作品からは予想もつかないデザインである。


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