ファブリカ展、クリエイターからの強いメッセージ

2008年1月31日 10:15
 現在、東京・汐留のShiodomeitaliaクリエイティブ・センターで開催されている、全く新しく、そして衝撃的なエキシビションを紹介する。

 「FABRICA LES YEUX OUVERTS 将来を見据えた目」は、パリのポンピドゥー・センターが企画し、2006年10月に開催された。そして、ミラノのラ・トリエンナーレ・ディ・ミラノ、上海美術館の巡回を経て、日本へと上陸した。

Death and birth © Ashley Gilbertson / Fabrica

 FABRICA(ファブリカ)とは、1994年にルチアーノ・ベネトンとオリビエロ・トスカーニによって設立された実験的なベネトンのコミュニケーション・リサーチ・センターのことだ。1年に30〜40名の学生を世界中から募集し、レジデンス形式で共同生活をしながら、新しいクリエイティブを生み出している。

 展示では、そのファブリカで活動しているクリエイターと企業のコラボレーションによって発信された、数々のプロジェクトを見ることができる。

 まず最初に目に飛び込んでくるのが「VISUAL COMMUNICATION」。1994年から2007年まで継続して行われているプロジェクトだ。

 これは、WHO(世界保健機関)、アムネスティ・インターナショナル、国境なき記者団、FAO(食糧農業機関)などのNPOのためにファブリカが取り組んだ作品のイメージだ。ディレクターを務めるガブリエーレ・リーバは、ファブリカでの作品作りについてこう語る。

「ファブリカでは、厳しいまでに表現の自由ということについて考えている。これらのイメージで一番大切にしていることは、キャッチコピーがなくても、ヴィジュアルを見ただけで伝えたいメッセージが分かるということ。インパクトが強く、メッセージ性がある表現を常に追求しています。また、ファブリカの中では、クリエイター同士がきちんと自分の意見を持ち、互いに批判し合い、研鑽し合って、よいクリエイティブを生み出していきます。」
 例えば、真ん中にある緑の世界地図は、国境なき記者団のためのクリエイティブだが、緑のラインで覆われている箇所は、ジャーナリストに対して表現の自由が許されている地域、逆に黒い地域は未だに検閲がされているエリアを表す。その他、時事的な事件に関連するポスターや、ドラッグ、エイズ、ジェンダー、宗教、戦争等、世界的な問題をテーマにしたポスターが並ぶ。


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