三宅一生ディレクション「XXIc.- 21世紀人」
2008年4月3日 10:00 そして、関口光太郎の「明るい夜に出発だ」が鎮座する吹き抜けへ。彼は1983年生まれで、今回参加した中で最も若い作家である。トーテムポールのような、7メートルを超える彫刻作品は、すべて新聞紙とガムテープで作られている。これは、作家が小学校4年生の時に両親から夏休みの工作を作る時に両親から教えてもらった手法なのだという。関口は、現在養護学校の教師をしながら夏休みや週末などの時間を使って、こんなにも大きな作品制作に挑んだ。

関口光太郎「明るい夜に出発だ」
「三宅さんから託されたキーワードは『希望』。それを自分なりに解釈し『変身』をテーマに作品を制作しました。1本の木の下には幼虫がいて、だんだん登っていくうちに孵化をして、最後に飛び立っていく。そんな姿を表しました。『ナショナルジオグラフィック』などの雑誌や写真を見ながら、木の空いている場所にモチーフを作り上げていく。一つひとつのモチーフには大きな意味をもたせずに、フォルムとしての美しさを追求していきました。あとは手の感触を信じて純粋に楽しみながら作りました」(関口光太郎)
大きな木には、ネイティブアメリカンの顔があったり、かまきりが突如として表れたり、自転車に乗っている人がいたり…まさに自由奔放なフォルムの数々だ。しかし、少し離れて見たり、上から見ると、まったく違う印象。どんどんと上に登っていく、ポジティブなパワーが充ち満ちている。
「さまざまな手法を試していく中で、いちばん安くて簡単に作り直しができて、自分の指先と一体となれる素材。それが新聞紙とガムテープだということに気づいた。自分の作品はコンセプチュアルではない。頭ではなくて手で考える」という発言に、ものづくりの原点を思った。作品を見ていると、アーティストたちの根幹にあるものづくりの楽しさを感じさせてくれる。最後に、三宅一生氏の言葉を。
「20世紀は、デザイナーやアーティストやものづくりというものを含めて、すべての人間を消費者にしてしまった。そんな中で21世紀のものづくりを再考しました。会場内は敢えて余計な説明は入れずに、見る人たちが自分の考えと照らし合わせて楽しんでいただけるように構成しています。参加してくれた作家たちは、本当に楽しそうに仕事をしてくれました。手を使って、身体を使って、頭を使って楽しむ。そういったものづくりについて、何か感じていただけたら幸いです」
アートとデザイン、その二つに通ずる「ものづくり」をあらゆる方向から探っていく「21世紀人」。作品一つひとつと向き合い、これからのものづくりを考える。もちろん答えはすぐには出せない、ひょっとしたらないのかもしれない。しかし、その議論の発端を作るということが大切なのだ。7月6日まで開催。
第3回企画展 三宅一生ディレクション「XXI c. ― 21世紀人」
21_21 DESIGN SIGHT
開催中〜7月6日(日)
Open.11:00〜20:00(入場は〜19:30)火休(4月29日と5月6日は開館)
東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン・ガーデン内
お問い合わせ:tel.03-3475-2121
取材/上條桂子

「三宅さんから託されたキーワードは『希望』。それを自分なりに解釈し『変身』をテーマに作品を制作しました。1本の木の下には幼虫がいて、だんだん登っていくうちに孵化をして、最後に飛び立っていく。そんな姿を表しました。『ナショナルジオグラフィック』などの雑誌や写真を見ながら、木の空いている場所にモチーフを作り上げていく。一つひとつのモチーフには大きな意味をもたせずに、フォルムとしての美しさを追求していきました。あとは手の感触を信じて純粋に楽しみながら作りました」(関口光太郎)
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大きな木には、ネイティブアメリカンの顔があったり、かまきりが突如として表れたり、自転車に乗っている人がいたり…まさに自由奔放なフォルムの数々だ。しかし、少し離れて見たり、上から見ると、まったく違う印象。どんどんと上に登っていく、ポジティブなパワーが充ち満ちている。
「さまざまな手法を試していく中で、いちばん安くて簡単に作り直しができて、自分の指先と一体となれる素材。それが新聞紙とガムテープだということに気づいた。自分の作品はコンセプチュアルではない。頭ではなくて手で考える」という発言に、ものづくりの原点を思った。作品を見ていると、アーティストたちの根幹にあるものづくりの楽しさを感じさせてくれる。最後に、三宅一生氏の言葉を。
「20世紀は、デザイナーやアーティストやものづくりというものを含めて、すべての人間を消費者にしてしまった。そんな中で21世紀のものづくりを再考しました。会場内は敢えて余計な説明は入れずに、見る人たちが自分の考えと照らし合わせて楽しんでいただけるように構成しています。参加してくれた作家たちは、本当に楽しそうに仕事をしてくれました。手を使って、身体を使って、頭を使って楽しむ。そういったものづくりについて、何か感じていただけたら幸いです」
アートとデザイン、その二つに通ずる「ものづくり」をあらゆる方向から探っていく「21世紀人」。作品一つひとつと向き合い、これからのものづくりを考える。もちろん答えはすぐには出せない、ひょっとしたらないのかもしれない。しかし、その議論の発端を作るということが大切なのだ。7月6日まで開催。
第3回企画展 三宅一生ディレクション「XXI c. ― 21世紀人」
21_21 DESIGN SIGHT
開催中〜7月6日(日)
Open.11:00〜20:00(入場は〜19:30)火休(4月29日と5月6日は開館)
東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン・ガーデン内
お問い合わせ:tel.03-3475-2121
取材/上條桂子
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