必見の「ウィリアム・エグルストン:パリ―京都」

2010年7月16日 10:00
 70年代後半、「ニュー・カラー」と呼ばれるアメリカで巻き起こった写真のムーブメントの中心にいた男。それが1939年生まれの写真家、ウィリアム・エグルストンである。現在、個展「ウィリアム・エグルストン:パリ―京都」が東京・品川の原美術館で開催中だ。世界中の写真家からリスペクトされているが、日本ではこれまでまとめて紹介される機会がなく、今回、日本の美術館における初めての個展となった。

ウィリアム エグルストン「パリ」 カルティエ現代美術財団蔵 Courtesy Cheim and Read, New York © 2009 Eggleston Artistic Trust, Memphis

 アメリカ南部のテネシー州メンフィスに生まれたウィリアム・エグルストン氏は、大学時代にアンリ・カルティエ=ブレッソンやウォーカー・エヴァンスの写真集に影響を受けて、写真家を志す。当初は彼ら同様にモノクロームの写真を撮っていた彼だが、60年代半ばよりカラー写真を中心に作品制作を行うようになる。

 当時、カラー写真はモノクロームに比べて一段低く見られていたが、ニューヨーク近代美術館写真部門ディレクターのジョン・シャーカフスキーに見出され、1976年、同館としては初めてのカラー写真家の個展としてエグルストンを取り上げることに。同時に刊行した写真集「ウィリアム・エグルストンズ・ガイド」とともに一気に注目を集め、彼はカラー写真を芸術的表現の域にまで高めた写真家のひとりとして名声を確立する。


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