いったいどれが自分? 「“これも自分と認めざるをえない”展」

2010年8月19日 17:30
 佐藤雅彦氏と言えばプレイステーションのソフト「I.Q.インテリジェントキューブ」やTV番組「ピタゴラスイッチ」などでご存知の方も多いだろう。現在は東京藝術大学の教授として研究活動をしつつ、さまざまな表現活動をしている研究者でありクリエイターである。佐藤氏は、お勉強の中で出てくると、すぐに頭がこんがらがってしまいそうな数理的原理や物理法則を用いて、その美しさ、面白さを、「誰にでも」「分かりやすく」表現してくれる、希有な存在だ。

 その佐藤雅彦氏が、21_21 DESIGN SIGHTで展覧会を開くとなれば、注目する人も少なくない。2007年の森美術館・六本木クロッシングで「計算の庭」が発表され、2008年にICCで開催された「君の身体を変換してみよ」展から2年。久々の大規模展覧会である。今回のテーマは「属性」だという。なぜ、いま佐藤氏は「属性」に着目しているのか。まずは展覧会の経緯から。

「昨年、三宅一生さんから直接オファーを受けた時にお話しした際の言葉が印象的でした。「世の中に非常に頭のいい人は多いんだけど、頭のいい人がすべてわかってしまったものを見せられても、全然面白くない。そうじゃなくて来場者がおおいなる疑問を持って帰ってもらえるような展覧会にしたい」と。

 本当に面白いものっていうのは、言語化される前。それを探すために表現をしていて、自分の中でも「何かわからないけれど面白いかも」というアイデアをいくつか出してみました。そこで最初に出てきたのが桐山孝司先生と一緒にやっている「指紋の池」のアイデアです」

指紋の池


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