今週末見るべき映画「家族の四季 愛すれど遠く離れて」
2008年8月29日 17:20 ひさしぶりに公開されるインド映画である。インドは、製作本数ではアメリカや日本を上回る世界一の映画大国、いろんな言語でたくさんの映画を作っている。
「家族の四季 愛すれど遠く離れて」(パンドラ配給)はムンバイ(旧名ボンベイ)で作られた映画である。ボンベイとハリウッドを合体させて、ボリウッド映画と言うそうである。日本でも大ヒットした、ラジニカーント主演の「ムトゥ踊れマハラジャ」はタミール語であったが、これはヒンディー語。本国インドを始め、映画の後半はロンドンが舞台ということもあって、インドの人が多く住むイギリスでも大ヒットを記録した。

(c)2001 DHARMA PRODUCTIONS
ある財閥の長男が、父の用意した縁談を受けなかったために、父と対立、家を出る。兄を慕う弟は、父に嘘をついてまで、兄のいるロンドンに留学、兄を呼び戻し、再び家族の絆を取り戻そうとする。
もちろん、インド映画定番の、ところどころで挿入される歌やダンスのシーンは、華麗で優雅、これが見応え十分。登場人物が、入れ替わり、立ち替わり、歌い、踊る。バックの群舞は凝ったコスチュームに、メリハリの利いた振り付け、なかなかのスケールだ。ミュージカル好きなら、もっと見てみたいと思ってしまうほど。歌い、踊る場所は、豪華な屋敷だけでなく、ピラミッドやロンドンの街角、大学のキャンパス、スタジアム、ディスコなど、背景もバラエティ豊か。
かずかずの楽曲は、演歌調からロック風まで、耳に心地よく、親しみやすいメロディーばかり。もう、3時間半の長尺を、長く感じさせない。
主な登場人物は、インド映画の大スターが揃い、シリアスな演技とコミカルな演技が、ほどよいバランスである。歌い、踊るシーンは、かつてのハリウッド・ミュージカルの手法を、今のインド風にアレンジ、いっそ小気味がいい。
現在の日本の家族の崩壊ぶりからみれば、経済的に恵まれた家族のエゴともみれるが、なかなかどうして、練られた脚本と感じさせる。それは、きめ細かく、父と子、兄と弟、養子と実子、夫と妻、さらに嫁と舅、姑といった、それぞれの家族関係の微妙な思い、感情のズレを、巧みな伏線を配して、過不足なく描かれることからもよく分かる。ことは金持ちに限ったことではないのである。
離れて生きる家族の悲しみから、家族の絆の大切さが伝わるが、基本的には、貧富の差から生じるドラマでもある。庶民の家庭で育った嫁の立場から義父義母を思う筋立ては、どこかしら、小津安二郎映画の雰囲気と相通じるようである。
主要人物はいずれも大スターだが、なかでも長男役のシャー・ルク・カーンは、ボリウッドのキングとも言われる人気スターで、芸域の広い俳優さん。妻に扮するカージョルが、おきゃんな性格でありながら、思いやりあふれる妻役を演じて魅力的。
テーマ曲ともいえる「時に喜び、時に悲しみ」(東京国際映画祭で上映時のタイトル)が、劇中、何度も歌われる。
また、器楽演奏、女声ハミングのコーラスなど、形を変えて何度も出てくる。哀調を帯び、懐かしさたっぷりのすてきなメロディー。映画を見終わったあと、このメロディーがふと口をつき、胸のうちで何度も何度も繰り返していた。
「家族の四季 愛すれど遠く離れて」(パンドラ配給)はムンバイ(旧名ボンベイ)で作られた映画である。ボンベイとハリウッドを合体させて、ボリウッド映画と言うそうである。日本でも大ヒットした、ラジニカーント主演の「ムトゥ踊れマハラジャ」はタミール語であったが、これはヒンディー語。本国インドを始め、映画の後半はロンドンが舞台ということもあって、インドの人が多く住むイギリスでも大ヒットを記録した。

(c)2001 DHARMA PRODUCTIONS
ある財閥の長男が、父の用意した縁談を受けなかったために、父と対立、家を出る。兄を慕う弟は、父に嘘をついてまで、兄のいるロンドンに留学、兄を呼び戻し、再び家族の絆を取り戻そうとする。
もちろん、インド映画定番の、ところどころで挿入される歌やダンスのシーンは、華麗で優雅、これが見応え十分。登場人物が、入れ替わり、立ち替わり、歌い、踊る。バックの群舞は凝ったコスチュームに、メリハリの利いた振り付け、なかなかのスケールだ。ミュージカル好きなら、もっと見てみたいと思ってしまうほど。歌い、踊る場所は、豪華な屋敷だけでなく、ピラミッドやロンドンの街角、大学のキャンパス、スタジアム、ディスコなど、背景もバラエティ豊か。
かずかずの楽曲は、演歌調からロック風まで、耳に心地よく、親しみやすいメロディーばかり。もう、3時間半の長尺を、長く感じさせない。
主な登場人物は、インド映画の大スターが揃い、シリアスな演技とコミカルな演技が、ほどよいバランスである。歌い、踊るシーンは、かつてのハリウッド・ミュージカルの手法を、今のインド風にアレンジ、いっそ小気味がいい。
現在の日本の家族の崩壊ぶりからみれば、経済的に恵まれた家族のエゴともみれるが、なかなかどうして、練られた脚本と感じさせる。それは、きめ細かく、父と子、兄と弟、養子と実子、夫と妻、さらに嫁と舅、姑といった、それぞれの家族関係の微妙な思い、感情のズレを、巧みな伏線を配して、過不足なく描かれることからもよく分かる。ことは金持ちに限ったことではないのである。
離れて生きる家族の悲しみから、家族の絆の大切さが伝わるが、基本的には、貧富の差から生じるドラマでもある。庶民の家庭で育った嫁の立場から義父義母を思う筋立ては、どこかしら、小津安二郎映画の雰囲気と相通じるようである。
主要人物はいずれも大スターだが、なかでも長男役のシャー・ルク・カーンは、ボリウッドのキングとも言われる人気スターで、芸域の広い俳優さん。妻に扮するカージョルが、おきゃんな性格でありながら、思いやりあふれる妻役を演じて魅力的。
テーマ曲ともいえる「時に喜び、時に悲しみ」(東京国際映画祭で上映時のタイトル)が、劇中、何度も歌われる。
また、器楽演奏、女声ハミングのコーラスなど、形を変えて何度も出てくる。哀調を帯び、懐かしさたっぷりのすてきなメロディー。映画を見終わったあと、このメロディーがふと口をつき、胸のうちで何度も何度も繰り返していた。
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