今週末見るべき映画「あぁ、結婚生活」
2008年9月12日 19:25 冒頭、ドリス・ディの「捧げるは愛のみ」が歌われる。ジミー・マクヒューが1928年上演のレビューのために作った曲で、いまやジャズのスタンダード。ドリス・ディは歌手ながら、健康的な雰囲気で人気があった女優さん。ロック・ハドソンと共演した「夜を楽しく」など、ロマンチックなコメディが記憶に残る。
「あぁ、結婚生活」(プレシディオ配給)は、それぞれに不倫が進行中の熟年夫婦の秘密を知った、独身のちょい悪おやじのモノローグで進行する。少ないセリフながら、それぞれの心理が練られた言葉で、巧みに描かれる。

(C)2007 KIMMEL DISTRIBUTION, LLC All Rights Reserved
結婚してかなりの年月がたっている夫婦がいる。夫は親友に告白する。結婚を約束した女がいる、妻に打ち明けようとするが、妻は一人では生きていけない、いつ離婚を宣言するか迷っている、と。
そこに、金髪の美女が現れる。親友は、なんと彼女に一目惚れ。しかも、妻が若い男といるところを目撃してしまう。妻は妻で不倫、さあ、どうなるか。
時代設定は1950年ころ。かつてのハリウッド映画を思わせる風情、ちょっぴりほろ苦いラブコメディが、達者な役者たちのアンサンブルで進行する。
夫役にクリス・クーパー。ほどほどの成功をおさめ、傍目には幸せだが、とんでもないことを画策する夫を真面目に演じる。保守的な雰囲気を漂わせているのに、若い女性ともうひとつの人生を考えている。そんな役どころを真面目に演じれば演じるほど、笑いを誘う。
夫の親友、ちょい悪独身男に、007シリーズで4作ほど、ジェームス・ボンドに扮したピアース・ブロスナン。二人の秘密を知り、親友の不倫相手にちょっかいを出す。そして、親友には名セリフを吐く。「人の不幸の上に幸せが築けるはずがない。築いても心の重荷になる」。しかもこのセリフは、形を変えて、夫婦の口からも出る。どこで語れるかは、本作のみどころである。

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妻役のパトリシア・クラークソンは、不倫をしながらも、離婚となれば、夫はダメになると信じこんでいるという設定。なかなか難しい役柄なのに、熟年女性の本音をリアルに演じて、まことに達者。
表面的には幸せそうな家庭を築いていても、夫と妻は、ともに秘密を抱えている。そこから語られるドラマは、結婚や夫婦の本質をつきつめていけば、形式ではなく、男性と女性の関係のありようであることが分かる。
ひさしぶりにアンサンブルのとれた舞台劇を見る雰囲気である。結婚の、夫婦の、だから男と女の、決定的な違いがじっくりと感じられる。はたして「捧げるは愛のみ」か、と。
「あぁ、結婚生活」(プレシディオ配給)は、それぞれに不倫が進行中の熟年夫婦の秘密を知った、独身のちょい悪おやじのモノローグで進行する。少ないセリフながら、それぞれの心理が練られた言葉で、巧みに描かれる。

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結婚してかなりの年月がたっている夫婦がいる。夫は親友に告白する。結婚を約束した女がいる、妻に打ち明けようとするが、妻は一人では生きていけない、いつ離婚を宣言するか迷っている、と。
そこに、金髪の美女が現れる。親友は、なんと彼女に一目惚れ。しかも、妻が若い男といるところを目撃してしまう。妻は妻で不倫、さあ、どうなるか。
時代設定は1950年ころ。かつてのハリウッド映画を思わせる風情、ちょっぴりほろ苦いラブコメディが、達者な役者たちのアンサンブルで進行する。
夫役にクリス・クーパー。ほどほどの成功をおさめ、傍目には幸せだが、とんでもないことを画策する夫を真面目に演じる。保守的な雰囲気を漂わせているのに、若い女性ともうひとつの人生を考えている。そんな役どころを真面目に演じれば演じるほど、笑いを誘う。
夫の親友、ちょい悪独身男に、007シリーズで4作ほど、ジェームス・ボンドに扮したピアース・ブロスナン。二人の秘密を知り、親友の不倫相手にちょっかいを出す。そして、親友には名セリフを吐く。「人の不幸の上に幸せが築けるはずがない。築いても心の重荷になる」。しかもこのセリフは、形を変えて、夫婦の口からも出る。どこで語れるかは、本作のみどころである。

(C)2007 KIMMEL DISTRIBUTION, LLC All Rights Reserved
妻役のパトリシア・クラークソンは、不倫をしながらも、離婚となれば、夫はダメになると信じこんでいるという設定。なかなか難しい役柄なのに、熟年女性の本音をリアルに演じて、まことに達者。
表面的には幸せそうな家庭を築いていても、夫と妻は、ともに秘密を抱えている。そこから語られるドラマは、結婚や夫婦の本質をつきつめていけば、形式ではなく、男性と女性の関係のありようであることが分かる。
ひさしぶりにアンサンブルのとれた舞台劇を見る雰囲気である。結婚の、夫婦の、だから男と女の、決定的な違いがじっくりと感じられる。はたして「捧げるは愛のみ」か、と。
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