【PingMag】女達の織る絨毯: オリエンタルカーペット
2008年10月9日 10:30
ローマ法王の謁見の間の絨毯、皇居新宮殿の300帖にわたる絨毯など、要人をもてなす歴史ある建物のひと間に多く用いられてきた絨毯メーカーがある。繊維と織物の街として知られる山形県山辺という土地に拠点を置くオリエンタルカーペット。たった三十数名の職員しかいない小さな会社ながら、ここから生み出される絨毯は、空間を一変させる。手づくりにこだわる絨毯メーカーを覗いた。
取材:鈴木隆文

巨大な機械に吊され、織られていく絨毯
フェラーリをデザインした奥山清行さんが、老舗の絨毯メーカーと手を組むという、そのギャップが新鮮ですね。
最初は、奥山さんに工場を見てもらうところからはじめたんですね。山形工房を起ち上げて、JAPANブランドの山形カロッチェリアプロジェクトをはじめるという話が出る前のことです。ギャップという意味では、奥山さんのデザインは、僕らにとっても目新しいものでしたから。最初は「なんだこいづ(何だこれは!)」という声が大きかったくらいです(笑)。
オリエンタルカーペットが他の絨毯メーカーと違う点というと、やはり手づくりということが挙げられるのでしょうか?
そうですね。「手織り」や「手刺し」という手づくりの絨毯製作の技法は、相当高度な技術とノウハウが必要なんです。特に手織りは熟練の職人の手が必要な上に、一日たった7cmしか前に進まないので、熟練である上に根気も必要なんです。玄関マットで1ヶ月、6畳敷きで3ヶ月もの製作期間が必要になります。だから、大型絨毯をつくれるメーカーは、国内では当社の他には1社だけです。


作業は方眼用紙に描かれた絵を元に進められていく
母性煌めく金色の箔 : 箔一
縁を運ぶ青いダルマ:本郷だるま屋
つくって、まわして、コマを伝える女 : 博多独楽師・筑紫珠楽
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