吉岡徳仁ディレクション「セカンド・ネイチャー」展

2008年10月20日 00:00
 デザイナーの吉岡徳仁がディレクションを手がけた「セカンド・ネイチャー」展が、10月17日より東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTで開催されている。吉岡が初めてディレクターという立場で臨む本展には、森山開次やカンパナ・ブラザーズなど国内外で活躍する8組のクリエイターが参加。「人の想像を超え、不思議な強さを秘めた自然そのものにあらためて目を向け、人の心に訴えるデザインとはなにかを探る」という。

吉岡徳仁「CLOUDS - インスタレーション」2008 インスタレーション PVCビニールコード、金網

 「記憶から生み出される第二の自然、デザインの未来を考える」ことをコンセプトに展開する本展、参加クリエイターは吉岡徳仁をはじめ、フラワーアーティスト・東 信(あずま・まこと)、NY在住のアーティスト・安部典子(あんべ・のりこ)、ブラジル人のデザイナー、カンパナ・ブラザーズ、写真家・片桐飛鳥、英国人デザイナー ロス・ラブグローブ、ダンサー兼振付家の森山開次(もりやま・かいじ)、映像作家・串田壮史(くしだ・たけし)、いけ花作家・中川幸夫(なかがわ・ゆきお)と、計8組の多彩な顔ぶれ。作品はそれぞれに、自然や生命の神秘的な力を伝えるものだ。

 会場の空間デザインは、ディレクターである吉岡自らが担当した。その構成は<現象><生命><光><変容>という4つのキーワードをもとに展開する。

カンパナ・ブラザーズ「Cristalina」 2008 藤、枝(1660×3660×1200)

 上写真は、会場に入ってすぐに展示されているカンパナ・ブラザーズの作品「Cristalina(クリスタリーナ)」。自然の素材のなかにさらに自然素材を編み込んだ新作だ。一見いびつとも思える巨大な藤製のオブジェは、ブラジルにある水晶の原産地「クリスタリーナ」から名付けられた。3人の藤編み職人含む5人の職人たちの手によるもので、カンパナ兄弟の立ち会いのもと、現場の即興性と計画性のあいだを行き来しながら制作が進められた。

 当初、藤に編み込まれる予定だったものは“色とりどりのプラスチック製品”だったという。実際それらに代わって編み込まれたのは「事務所前にふと倒れていた木」だった。このように、作品が吉岡たちとのやりとりで大きく進化・変容を遂げたことからも「Cristalina(クリスタリーナ)」という作品名は吉岡の作品(クリスタルを用いた作品)に呼応しているとも考えられる。

フォトギャラリー:吉岡徳仁「セカンド・ネイチャー」展


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