名だたる大企業がロゴに選んだ「ヘルベチカ」に迫る

2008年10月23日 22:15
 スリーエム、グレイハウンド、シアーズ、ジープ、カワサキ、タッパーウェア、ルフトハンザ、アメリカン航空、アグファ、バンク・オブ・アメリカ、キャタピラ、BMW、トヨタ、エビアン、フェンディ、無印良品、ネッスル、マイクロソフト、サムソン、パナソニック、オリンパス、SAAB…

 いずれも有名な企業、会社である。ではこれらの企業、会社の共通点は何だろうか? ふだん、何気なく目にする企業ロゴの書体が同じなのである。その書体はヘルベチカという。

 このヘルベチカ書体について、そもそもどういう書体なのか、その誕生から現在にいたるまで、世界中でどのように広まっていったのかを描いたドキュメントのDVDが10月24日、発売される。「ヘルベチカ 世界を魅了した書体」である。

発売元:アスミック・エース、販売元:角川エンタテインメント、¥4,395

 一見、マニアックなDVDと思いきや、これがなかなか、書体と人間の感覚との関係に踏み込んだ、すぐれたドキュメントなのである。

 ヘルベチカはスイスで考案された欧文の活字書体である。デジタルの時代になるまで、この書体がどのように受け入れられ、デザインとして隆盛を極めたかが、よく分かるのだ。

 たくさんのデザイナーやデザインの評論家が登場、ヘルベチカ書体の成立過程や魅力について熱っぽく語る。また、なぜこれほどまでにあちこちで使用されるようになったのか、自身にとってのヘルベチカとは、などなどを。

 アメリカン航空のロゴや、ニューヨークの地下鉄の表示デザインを作ったたデザイナー、マッシモ・ヴィネリは語る。「よい書体はそう多くはない。私は3つしか使わない。書体に表現力を求める人がいる。私は求めない。どんな書体でもDOGと書ける。犬っぽくする必要はない。だがDOGに吠えさせる人がいる」。


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