【PingMag】HIROCOLEDGE:現代に溶け込む新たな伝統
2008年12月15日 17:30
伝統に対する固定観念を覆す、高橋理子の作品。
初めてHIROCOLEDGE(ヒロコレッジ)の作品を見たのは、かれこれ6ヵ月前のこと。ちょうど海外の友人のために日本からの小さなお土産を探していた矢先、インテリアショップCIBONEのメルマガで紹介されていた「SLEEVE BAG」にひと目惚れ!今日は、2007年度のミス・ユニバースに輝いた森理世さんのナショナル・コスチュームも担当し、昔ながらのアイテムを現代のテイストで蘇らせるHIROCOLEDGEのデザイナー、高橋理子(たかはし・ひろこ)さんにものづくりに対する情熱を伺いながら、その素敵な作品の数々を皆さんにご紹介していきたい。
高橋さんは様々な活動をされているようですが、肩書きは何になるのでしょうか?
今は幅広く自由に捉えてもらえるように肩書きを「アーティスト」としていますが、本当のところは自分に合っている肩書きがみつからないからなんです。アート作品もプロダクトも、それらを別のものとして捉えずに、伝えたいことを伝えるための手段として、どちらも同じように取り組んでいます。

着物のたもとをイメージしてデザインされたHIROCOLEDGEのエコバッグ「SLEEVE BAG」。このバッグは一枚の手ぬぐいを一度も裁断することなく、縫い合わせるだけで作られている。付属品が一切ないのでバッグとしての役割を果たした後には、ぞうきんとしても使うことができる。

大学院修了時の展示の様子。
では、高橋さんの最も代表的な作品形態である着物を、どのような経緯で作るようになったかを教えて頂けますか?
子供の頃にテレビで見たパリコレがきっかけでファッション・デザイナーに憧れ、高校では服飾デザイン科へ進み、基礎を学びました。その後、素材について勉強する為に、東京藝術大学の工芸科で伝統染織技法を学んだのですが、当時は学校以外の時間も服作りに明け暮れ、インディーズブランドも立ち上げました。そんな中、大学4年の卒業制作の時に、初めて着物に挑戦してみようと思ったんです。
それまでずっと洋服作りをされてきたのに、なぜ突然着物に目を向けられたのでしょう?
卒業制作は1年程かけて制作するのですが、私にとって洋服はあまりにも身近で、作品として捉えることが難しいと感じたんです。当時はオリジナルの生地で洋服を作っていたんですが、洋服だと柄を表現する面積も小さいですし、曲線が多いので柄をつなげて表現するのも難しい。でも、着物は柄も大きく見せられるし、着物を染めるために生まれた技術を学んできたのだから、着物に挑戦しようと考えたんです。
それを教授に伝えたら、すごく応援してくれました。着物に詳しい教授が多かったにも関わらず、学生は着物に無関心でしたから。

大学院修了時に発表した着物の作品。
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