【PingMag】アートやファッションと融合するゲーム文化
2008年12月17日 11:00
「アミューズメント#3」に掲載された現行ゲーム機の写真。
ただのコンピュータゲーム雑誌以上のゲーム雑誌とは、一体どんなものなのだろうか?それをまさに体現したのが、ゲーム関連の話題をオシャレなアート、ファッション、デジタル文化と交えて紹介するフランスのライフスタイル・マガジン「アミューズメント」だ。本日のPingMagでは、「アミューズメント」の創刊者であり、編集長でもあるアブデル・ブナンさんに、この新感覚の雑誌についてお話をうかがった。
アブデルさんは、「アミューズメント」を立ち上げる前は、どういった活動をされていらっしゃったのでしょうか?

現在発売中の「アミューズメント#3」の表紙。
僕はずっとコンピュータゲームやデジタル・エンターテインメント業界一筋できたのですが、2000年、つまり僕が17歳の時に、フランスで共同設立したコンピュータゲームのウェブサイトが大ヒットしたんです。その後、LVMHの一部門が僕たちのサイトを買収して、インターネット・バブルが到来しましたが、このサイトはバブルと共にはじけてしまいました。
それから、「ブラスト」「マックス」「テクニカート」「ヌーク」など色々なライフスタイル・マガジンでコンピュータゲームについて書くようになったのですが、その頃から僕のゲームの記事は文化的な視点を取ることが多かったように思います。2004年にはPlayStationのコンサルタントも務めて、その時にARTCADE PlayStationという、写真家やイラストレーターなどのクリエイティブな分野で活躍する人々が、PlayStationに触発された作品を作るためのギャラリーも立ち上げています。
その他にも、週に1回はナショナル・パブリック・ラジオの「フランス・カルチャー」という番組のプレゼンターとして、デジタル文化について話しています。
「アミューズメント」はどういった雑誌なのでしょうか?
「アミューズメント」は、第一にインタラクティブ・エンターテインメントについてのライフスタイル・マガジンです。そもそも「ライフスタイル・マガジン」という呼び方自体が、単体では大した意味を持たない言葉なのですが、それでもある特定のタイプの雑誌として特徴づけたかったので、あえてこの言葉を選びました。その特徴というのが、第一に、僕たちが普段はファッションや写真、デザイン雑誌などの、画像に重点を置いた雑誌で活躍する写真家やイラストレーター、クリエイティブ畑の人々と一緒に仕事をしているという点で、これはテクノロジー系の雑誌としては初の試みです。
それからトピックに関しても、世界初のゲーム機の開発者、ラルフ・ベアのアシスタントへのインタビューなど、普通のゲーム雑誌とは異なる、独特な視点を採用するようにしています。そして最後に、僕たちが世界的に著名な学者のハンス・ウルリッヒ・オブリストや、ジャーナリストのニューヨーク・タイムスのクライヴ・トンプソン、デザイナー、元セガで現キューエンタテイメントの水口哲也などといったハイレベルな寄稿者を求めているという点もあります。
一言でいえば、「アミューズメント」はあらゆる裾野から人を集めて、コンピュータゲームとデジタル・エンターテインメントの極度の多様性を明らかにしようとする雑誌なんです。

「アミューズメント#3」より、「体を使ったゲーム」についての記事の見開き。
アーケード・マニア:日本のレトロゲームの殿堂!
ハイブリッド玩具の作り方
プラネタリウムが出来るまで
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