今週末見るべき映画「マンマ・ミーア!」
2009年1月30日 20:45 ABBAのヒット曲がズラリ、10年前のロンドンでの初演以来、ブロードウェイでも大ヒット、世界各国で上演され続けているミュージカルの映画化である。
「マンマ・ミーア!」(東宝東和配給)は、ミュージカル映画の正攻法、歌、踊り、ドラマのバランスがほどよく、早いテンポ、笑いも涙もいい案配。ミュージカル映画の醍醐味がたっぷり、楽しい映画の時間が過ごせる。

(C) 2008 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
舞台はエーゲ海に浮かぶ風光明媚な島。結婚を控えた娘と、その母親たちの世代の過去の恋愛といまが、同時に描かれる。
監督のフィルダ・ロイド、脚本のキャサリン・ジョンソン、製作のジュディ・クレイマーは、オリジナルの舞台を手がけた女性トリオでもある。ドラマの内容、歌と踊りのバランスなど、さすがに見せどころは心得ている。制限のある舞台と違い、広々とした空間に、陽気な群舞が繰り広げられる。オリジナルの舞台の楽しさもさることながら、映画では屋外のシーンもたっぷり、その分、スケールが大きく、心地よい。
役者は個性的、一くせも二くせもある役者がそろった。
娘ソフィに扮するのは、「ミーン・ガールズ」でブレイクしたアマンダ・セイフライドで、初の大役に挑戦する。メリル・ストリープが母親のドナ役。もう、どのような役を演じても、喜怒哀楽が的確、安定感に溢れ、巧いとしか言いようがない。
母親の昔の日記を見て、ソフィは結婚式の前日、父親らしき三人の男性を島に招く。それぞれ、ピアース・ブロスナン、コリン・ファース、ステラン・スカルスガルドが、とぼけた中にも、ドナのかつての恋人役を、うきうきと演じ、歌う。
そうとも知らない母親ドナは、かつての音楽仲間を二人、娘の結婚式に招いている。ドナは昔、ドナ&ザ・ダイアナズというヴォーカル・グループを結成していた。そのメンバーである二人に、ジュリー・ウォルターズ、クリスティーン・バランスキーが扮する。
娘とその婚約者仲間、父親候補の三人の男性、母親の昔の仲間と、二世代の三つのグループが、次から次ぎへと、ABBAのヒット曲を、歌い踊る。
かつての恋人が三人も現れる。「マンマ・ミーア!」(おや、まあ!)と驚いて、ドナ役のメリル・ストリープがタイトルを歌う。驚き戸惑うドナに、昔のグループ、ドナ&ザ・ダイアナズの再結成とばかりに歌われる「チキチータ」。圧巻は、中年女性三人に、土地の人たちがホテルから桟橋にまで移動しながらの合唱、海をバックにしての群舞である。歌われるのは、おなじみの「ダンシング・クィーン」。
結婚式の前夜、それぞれがそれぞれのの思いを託して歌われるのが「ギミー!ギミー!ギミー!」である。笑って泣かせて、ソフィが最後に歌うのが「サンキュー・フォー・ザ・ミュージック」。
既成のヒット曲にドラマを当てはめたとの不自然さが、感じられなくもないが、そこ
はミュージカル映画、ほとんど気にならない。
ターニャ役のクリスティーナ・バランスキーはブロードウェイのキャリア十分、「シカゴ」でも好演、達者な歌唱を聴かせる。また、ほとんどの俳優たちの歌唱は、決して巧いとは言えないが、そこはくせのある俳優たち、ほどほどに味のある歌い回しを披露する。ことに、ピアース・ブロスナンが、声量のなさを芝居でカバー、適度の緊張感を漂わせ、粋な味で力唱している。
ロバート・アルトマンの遺作「今宵フィッツジェラルド劇場で」で、ほんのワンシーン、歌ったメリル・ストリープは、堂々と歌い続ける。
「マンマ・ミーア!」(東宝東和配給)は、ミュージカル映画の正攻法、歌、踊り、ドラマのバランスがほどよく、早いテンポ、笑いも涙もいい案配。ミュージカル映画の醍醐味がたっぷり、楽しい映画の時間が過ごせる。

(C) 2008 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
舞台はエーゲ海に浮かぶ風光明媚な島。結婚を控えた娘と、その母親たちの世代の過去の恋愛といまが、同時に描かれる。
監督のフィルダ・ロイド、脚本のキャサリン・ジョンソン、製作のジュディ・クレイマーは、オリジナルの舞台を手がけた女性トリオでもある。ドラマの内容、歌と踊りのバランスなど、さすがに見せどころは心得ている。制限のある舞台と違い、広々とした空間に、陽気な群舞が繰り広げられる。オリジナルの舞台の楽しさもさることながら、映画では屋外のシーンもたっぷり、その分、スケールが大きく、心地よい。
役者は個性的、一くせも二くせもある役者がそろった。
娘ソフィに扮するのは、「ミーン・ガールズ」でブレイクしたアマンダ・セイフライドで、初の大役に挑戦する。メリル・ストリープが母親のドナ役。もう、どのような役を演じても、喜怒哀楽が的確、安定感に溢れ、巧いとしか言いようがない。
母親の昔の日記を見て、ソフィは結婚式の前日、父親らしき三人の男性を島に招く。それぞれ、ピアース・ブロスナン、コリン・ファース、ステラン・スカルスガルドが、とぼけた中にも、ドナのかつての恋人役を、うきうきと演じ、歌う。
そうとも知らない母親ドナは、かつての音楽仲間を二人、娘の結婚式に招いている。ドナは昔、ドナ&ザ・ダイアナズというヴォーカル・グループを結成していた。そのメンバーである二人に、ジュリー・ウォルターズ、クリスティーン・バランスキーが扮する。
娘とその婚約者仲間、父親候補の三人の男性、母親の昔の仲間と、二世代の三つのグループが、次から次ぎへと、ABBAのヒット曲を、歌い踊る。
かつての恋人が三人も現れる。「マンマ・ミーア!」(おや、まあ!)と驚いて、ドナ役のメリル・ストリープがタイトルを歌う。驚き戸惑うドナに、昔のグループ、ドナ&ザ・ダイアナズの再結成とばかりに歌われる「チキチータ」。圧巻は、中年女性三人に、土地の人たちがホテルから桟橋にまで移動しながらの合唱、海をバックにしての群舞である。歌われるのは、おなじみの「ダンシング・クィーン」。
結婚式の前夜、それぞれがそれぞれのの思いを託して歌われるのが「ギミー!ギミー!ギミー!」である。笑って泣かせて、ソフィが最後に歌うのが「サンキュー・フォー・ザ・ミュージック」。
既成のヒット曲にドラマを当てはめたとの不自然さが、感じられなくもないが、そこ
はミュージカル映画、ほとんど気にならない。
ターニャ役のクリスティーナ・バランスキーはブロードウェイのキャリア十分、「シカゴ」でも好演、達者な歌唱を聴かせる。また、ほとんどの俳優たちの歌唱は、決して巧いとは言えないが、そこはくせのある俳優たち、ほどほどに味のある歌い回しを披露する。ことに、ピアース・ブロスナンが、声量のなさを芝居でカバー、適度の緊張感を漂わせ、粋な味で力唱している。
ロバート・アルトマンの遺作「今宵フィッツジェラルド劇場で」で、ほんのワンシーン、歌ったメリル・ストリープは、堂々と歌い続ける。
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