閉幕まであとわずか、必見のディーター・ラムス展
2009年7月15日 00:00 世界中のインダストリアル・デザイナーが敬愛し、ひとつの模範とする存在。それが、ドイツを代表するデザイナー、ディーター・ラムスだ。現在、東京・府中の府中市美術館で「純粋なる形象 ディーター・ラムスの時代―機能主義デザイン再考」と題した大規模な展覧会が行われている。

1955年以来、40年以上にわたり500点を超える製品を、ブラウン社(BRAUN)においてデザイン、監修をしてきたディーター・ラムス。同展は、それらの製品と日本初公開となるスケッチ、プロトタイプ、モックアップなどの300点以上の資料によって、ラムスのデザイン哲学の源を探るとともに、20世紀の工業デザインの潮流を振り返るものとなっている。
「BRAUN」というと、シェーバーを思い浮かべる人は多いかもしれないが、そもそもは1920年代後半、当時誕生したばかりのラジオの生産で急成長したドイツのメーカーである。船員と農民の息子として生まれたマックス・ブラウンが一代で築き上げ、戦前には既にドイツを代表するラジオ製造メーカーへと発展をとげていた。戦後もラジオはもちろん、レコードプレイヤーなどの最先端のオーディオ機器を発表し、広く知られるようになった。
ディーター・ラムスがブラウンに入社したのは1955年。既に1951年に創業者であるマックス・ブラウンは他界しており、社は息子であるエルヴィンとアルトゥール・ブラウンへと引き継がれていた。当初はインテリアデザイナーとして採用されたラムスだったが、入社の翌年にはウルム造形大学のハンス・グジェロと共同で、ラジオ・レコードプレーヤー複合機「SK 4」をデザインしている。

「SK4」ラジオ・レコードプレーヤー複合機 1956年 デザイン:ハンス・グジェロ、ディーター・ラムス
「SK 4」の大きな特徴のひとつに、アクリル製の透明のカバーが挙げられる。実は、初期サンプル段階では、ハンス・グジェロによって白いラッカー塗装の板金によるカバーが採用されていた。しかし、音の共振などの問題により、グジェロはカバー自体を撤廃することを考える。そこでラムスが提案したのが、透明なアクリルのカバーだった。
結果、透明のカバーが後のレコードプレーヤーのスタイルとなり、「SK 4」は現在にいたるまで多くの人々に愛され続ける世界的なモデルとなった。ちなみに、「SK 4」は「白雪姫の柩(ひつぎ)」というニックネームを持つ。このニックネーム、実は、競合他社の皮肉が発端だったというから面白い。

1955年以来、40年以上にわたり500点を超える製品を、ブラウン社(BRAUN)においてデザイン、監修をしてきたディーター・ラムス。同展は、それらの製品と日本初公開となるスケッチ、プロトタイプ、モックアップなどの300点以上の資料によって、ラムスのデザイン哲学の源を探るとともに、20世紀の工業デザインの潮流を振り返るものとなっている。
「BRAUN」というと、シェーバーを思い浮かべる人は多いかもしれないが、そもそもは1920年代後半、当時誕生したばかりのラジオの生産で急成長したドイツのメーカーである。船員と農民の息子として生まれたマックス・ブラウンが一代で築き上げ、戦前には既にドイツを代表するラジオ製造メーカーへと発展をとげていた。戦後もラジオはもちろん、レコードプレイヤーなどの最先端のオーディオ機器を発表し、広く知られるようになった。
ディーター・ラムスがブラウンに入社したのは1955年。既に1951年に創業者であるマックス・ブラウンは他界しており、社は息子であるエルヴィンとアルトゥール・ブラウンへと引き継がれていた。当初はインテリアデザイナーとして採用されたラムスだったが、入社の翌年にはウルム造形大学のハンス・グジェロと共同で、ラジオ・レコードプレーヤー複合機「SK 4」をデザインしている。

「SK4」ラジオ・レコードプレーヤー複合機 1956年 デザイン:ハンス・グジェロ、ディーター・ラムス
「SK 4」の大きな特徴のひとつに、アクリル製の透明のカバーが挙げられる。実は、初期サンプル段階では、ハンス・グジェロによって白いラッカー塗装の板金によるカバーが採用されていた。しかし、音の共振などの問題により、グジェロはカバー自体を撤廃することを考える。そこでラムスが提案したのが、透明なアクリルのカバーだった。
結果、透明のカバーが後のレコードプレーヤーのスタイルとなり、「SK 4」は現在にいたるまで多くの人々に愛され続ける世界的なモデルとなった。ちなみに、「SK 4」は「白雪姫の柩(ひつぎ)」というニックネームを持つ。このニックネーム、実は、競合他社の皮肉が発端だったというから面白い。
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