今週末見るべき映画 「ヘアスプレー」
2007年10月19日 11:00 かつてヒットした映画をミュージカルに、そのミュージカルがまたヒットして、さらに映画化を、ということがある。最近では「プロデューサーズ」がこのパターンである。おなじ図式で作られた「ヘアスプレー」(ギャガ・コミュニケーションズ配給)を見た。

TM & (c)MM? New Line Productions, Inc. All Rights Reserved.
もとの映画は、「ピンク・フラミンゴ」など、一連のカルト・ムービーで知られる監督ジョン・ウォーターズの1987年作品。これがブロードウェイでミュージカルになり、大ヒット。ニューヨークでも、なかなかチケットのとれない状態だったと聞く。ハリウッド・リメイクも当然の流れであろう。
乗りのいい音楽、ダンスは、まさに60年代。肥満や黒人に対する差別との戦いがテーマではあるが、ダンスを伴った音楽がいきいきとして、とにかく、見ていて楽しいのである。しかも、単に、夢が実現するための努力を描くだけでなく、それが世の中のお役にたつようなものでなければならない、というテーマもあわせ持っている。
主人公の女子高校生トレーシーを演じたニッキー・ブロンスキーは、屈託がなく、歌、ダンスともに達者である。アイスクリームを売っていた店員さんからの抜擢という。
脇を固める役者がまたいい。もとの映画、ミュージカルともに、太ったヒロインの母親役は男優が演じるという伝統がある。なんと、ジョン・トラヴォルタが母親役を演じる。肥満体の特殊メイクで、これがなんともいい雰囲気で、画面に登場するだけで、見るものを楽しい気分にさせてくれる。これだけの演技をさらりと見せる俳優は、そう多くはない。
トレーシーの父親がクリストファー・ウォーケン。夫婦で唄い踊るシーンは圧巻である。舞台やミュージカルの経験豊富なクリストファー・ウォーケンと変幻自在のジョン・トラヴォルタである。爆笑のうちに唄い踊られる「タイムレス・トゥ・ミー」は、見どころ聴きどころとなる。

TM & (c)MM? New Line Productions, Inc. All Rights Reserved.
トレーシーのダンス仲間の一人にクイーン・ラティファが出ている。「シカゴ」でママ・モートンを演じた歌手、女優である。終盤、グループで唄う「ユー・キャント・ストップ・ザ・ビート」での、クイーン・ラティファは群を抜いて、うまい。
ヘア・スタイルや衣装、舞台装置など、60年代の雰囲気を忠実に再現、のんびり、うきうき、ミュージカルと映画を同時に楽しめる。
【story】
ボルチモアに住むトレーシー(ニッキー・ブロンスキー)は、ダンスと歌の大好きな女子高校生。かなりの肥満体ではあるが、まったく気にしない。おしゃれで活発、テレビのダンスと音楽番組「コーニー・コリンズ・ショー」の大ファンである。
今朝も登校前に「グッドモーニング・ボルチモア」を、元気に唄い踊る。トレーシーの夢は友人とコリンズ・ショーのレギュラーになること。母親エドナ(ジョン・トラボルタ)は、テレビの歌番組なんてとんでもない、と反対するが、父親ウィルバー(クリストファー・ウォーケン)は、大きな夢を持て、とトレーシーを励ます。
トレーシーの夢の実現を邪魔する意地悪な母娘が登場する。テレビ局の実権を握っているステージママ、ベルマ(ミシェル・ファイファー)は、事あるごとにトレーシーの夢を遮ろうとする。トレーシーがレギュラーに抜擢されると、母親エドナは、外の世界に刺激されたのか、娘の活動を応援するようになっていく。エドナのうきうきぶりがトレーシーを元気づける。
やがて、コリンズ・ショーのヒロイン、ミス・ヘアスプレーを選ぶコンテストが近づいてくる。意地悪母娘の妨害が続く。しかも、ダンスの仲間たちと人種差別反対のデモに参加したことから、トレーシーは、警察から追われる身となっている。これまた、ベルマの謀略である。
数々のピンチのなか、果たしてトレーシーは、栄冠を手に入れることができるのだろうか?!
10月20日(土)より、丸の内プラゼールほか、全国松竹・東急系にてロードショー
公式サイト
文/二井康雄

もとの映画は、「ピンク・フラミンゴ」など、一連のカルト・ムービーで知られる監督ジョン・ウォーターズの1987年作品。これがブロードウェイでミュージカルになり、大ヒット。ニューヨークでも、なかなかチケットのとれない状態だったと聞く。ハリウッド・リメイクも当然の流れであろう。
乗りのいい音楽、ダンスは、まさに60年代。肥満や黒人に対する差別との戦いがテーマではあるが、ダンスを伴った音楽がいきいきとして、とにかく、見ていて楽しいのである。しかも、単に、夢が実現するための努力を描くだけでなく、それが世の中のお役にたつようなものでなければならない、というテーマもあわせ持っている。
主人公の女子高校生トレーシーを演じたニッキー・ブロンスキーは、屈託がなく、歌、ダンスともに達者である。アイスクリームを売っていた店員さんからの抜擢という。
脇を固める役者がまたいい。もとの映画、ミュージカルともに、太ったヒロインの母親役は男優が演じるという伝統がある。なんと、ジョン・トラヴォルタが母親役を演じる。肥満体の特殊メイクで、これがなんともいい雰囲気で、画面に登場するだけで、見るものを楽しい気分にさせてくれる。これだけの演技をさらりと見せる俳優は、そう多くはない。
トレーシーの父親がクリストファー・ウォーケン。夫婦で唄い踊るシーンは圧巻である。舞台やミュージカルの経験豊富なクリストファー・ウォーケンと変幻自在のジョン・トラヴォルタである。爆笑のうちに唄い踊られる「タイムレス・トゥ・ミー」は、見どころ聴きどころとなる。

トレーシーのダンス仲間の一人にクイーン・ラティファが出ている。「シカゴ」でママ・モートンを演じた歌手、女優である。終盤、グループで唄う「ユー・キャント・ストップ・ザ・ビート」での、クイーン・ラティファは群を抜いて、うまい。
ヘア・スタイルや衣装、舞台装置など、60年代の雰囲気を忠実に再現、のんびり、うきうき、ミュージカルと映画を同時に楽しめる。
【story】
ボルチモアに住むトレーシー(ニッキー・ブロンスキー)は、ダンスと歌の大好きな女子高校生。かなりの肥満体ではあるが、まったく気にしない。おしゃれで活発、テレビのダンスと音楽番組「コーニー・コリンズ・ショー」の大ファンである。
今朝も登校前に「グッドモーニング・ボルチモア」を、元気に唄い踊る。トレーシーの夢は友人とコリンズ・ショーのレギュラーになること。母親エドナ(ジョン・トラボルタ)は、テレビの歌番組なんてとんでもない、と反対するが、父親ウィルバー(クリストファー・ウォーケン)は、大きな夢を持て、とトレーシーを励ます。
トレーシーの夢の実現を邪魔する意地悪な母娘が登場する。テレビ局の実権を握っているステージママ、ベルマ(ミシェル・ファイファー)は、事あるごとにトレーシーの夢を遮ろうとする。トレーシーがレギュラーに抜擢されると、母親エドナは、外の世界に刺激されたのか、娘の活動を応援するようになっていく。エドナのうきうきぶりがトレーシーを元気づける。
やがて、コリンズ・ショーのヒロイン、ミス・ヘアスプレーを選ぶコンテストが近づいてくる。意地悪母娘の妨害が続く。しかも、ダンスの仲間たちと人種差別反対のデモに参加したことから、トレーシーは、警察から追われる身となっている。これまた、ベルマの謀略である。
数々のピンチのなか、果たしてトレーシーは、栄冠を手に入れることができるのだろうか?!
10月20日(土)より、丸の内プラゼールほか、全国松竹・東急系にてロードショー
公式サイト
文/二井康雄


