アートとデザインを横断、SPACE FOR YOUR FUTURE

2007年11月9日 10:23
 「Space for Your Future」という言葉をキーワードに集められた13カ国43組の作家たち。デザイン、プロダクト、美術、ファッション、映像、さまざまなジャンルで活躍している作家たちが一堂に会した。チーフキュレーターの長谷川祐子は、記者会見でこう語っていた。

 「『スペース』と言う言葉をキーワードにキュレーションをしました。今の時代、私たちは、身体、意識というバーチャルな世界、情報の世界、さまざなところにスペースという感覚を持っています。それを見直し、未来はどこにいくのかを作品を通して問い掛けます。また、アートとデザインの遺伝子を組み換えるというのは、さまざまなジャンルにわたって作品を作ること、そして、多彩なテクノロジーを駆使することで、その遺伝子を組み換えることができるという考えで展示を作りました」

 いくつかの作品を見ていこう。まずは、吹き抜けに展示されていた、大きな作品から。こちらは、建築家・石上純也の作品『四角いふうせん』だ。1400×730×1280cmという大きなアルミの構造体に、ヘリウムガスが充填されており、銀の物体はあちらこちらへと飛んでゆく。

 重さはなんと1トン、1千平米ものヘリウムガスが使われているのだそう。アルミの物体がゆらゆらと浮かんでいる姿に度肝を抜かれる。

 そして、浮いていく作品を、ひっかけ棒を持って追っかけている作家の姿は、私のココロを妙に和ませてくれた。


 部屋を出ると、DEMAKERSVANの大きなテーブルや、BLESSのサッカーゴールをモチーフにした映像作品が並んでいる。奥へと進んでいくと、たどり着くのが蜷川実花の作品だ。

 造花と金魚をモチーフとした、写真を空間全体に埋めつくすインスタレーション。どこを見まわしても、赤、赤、赤。ピンボケやブレ感を効果的に用いることで、被写体そのものよりも、色を感じさせる空間作りがされているのだそう。

 真っ赤な空間なのに、不思議と清涼感があり、気持ちのいい空間だった。その妙な浮遊感は、モチーフが金魚だからなのだろうか。


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