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MCU

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一区切りして、ここから旅立つ

インタビュー

  • 1.このタイミングでベストを出すのは?

2010年02月09日 掲載

MCU   インタビュー

  • Excite:このタイミングでベストを出すのは?

  • MCU:実はベストを出すことは考えてなかったですね。今回も決まる前まで何も考えてなくて(笑)。ただ、このところ、何か心境も変わってきたし、結果、このタイミングで出すのが良かったのかなと思ってます。MCUを知らない人も含めて出来るだけ多くの人に伝えたいという気持ちが今回あったので、敢えてシングル表題曲を選んで。

  • Excite:改めて選曲を見てみると、ヒップホップ以外のジャンルの人とのコラボが多いですね。

  • MCU:たまたま自分の人生の中で、ロックバンドとの出会いが大きかったから。だけど僕はヒップホップをやっている。僕がヒップホップに入ったキッカケがいとうせいこうさんだったり、RUN DMCとAEROSMITHの「WALK THIS WAY」だったりするので、ヒップホップに対しての考え方が他の人と根本から違うと思うんですよ。組み合わせのサプライズ感とか、自分の好きなものをサンプリングして自分なりのヒップホップっていうのを作りたかったっていう気持ちがずっとあるし、今でもあるんですけども、自分の中ではその“サプライズ感”がいちばんヒップホップだと思っているんですよね。例えば浜崎さんや宮沢さんとやったり、まさかGLAYとやるっていう(笑)。何かそこにヒップホップを感じるんですよね。ヒップホップっていうのは、もともとソウルだったりジャズだったり、はたまた歌謡曲から曲をサンプリングしてくる文化なので。それが自分にとっては、たまたまバンドミュージックだったので、それだったらもうその人ごと呼んで一緒にやっちゃおうかっていうやり方でやってきたんです。一つの楽曲の中でお互いの良いところをぶつけて、そこから広がりを見せたいなっていうのがずっとある。僕なりのヒップホップの考え方というのを、ずっと押し通してきた感じですね。

  • Excite:そんな音楽は他に無いっていうか、ある種、異様というか(笑)。

  • MCU:そうですね、異様って言われるのが好きですね。そういうことなんでしょう(笑)。日本語でラップをやるっていうのは今でこそ多いけど、異様ですよ。中学の頃も、学校にすごいゴールドチェーンして行ったりして、白い目で見られるのが好きだったので。その延長が色々積み重なって、今の自分がある。挑戦に挑戦。聴いてくれる人にも自分にも、毎回サプライズ感が欲しいというか。その考え方はずっと、今後も変わらないと思います。

  • Excite:コラボする時の基準は?

  • MCU:この人とやると何かいいバイブスがもらえそうかなとか、ヒップホップとして異色なものが出来るから嬉しいなっていうワクワク感。“異様”とか“異色”とかいうのが好きですね、やっぱ(笑)。

  • Excite:そういうやり方でソロを7年間やってきて、何か見えてきたものはありますか?

  • MCU:うーん、まだ分かんないです。その答えを見つけちゃうと、もうやりたくなくなっちゃうかもしれない。何かずっと探している感じがあるし、その探していきたいって気持ちがあるから続けている。だからあまり答えは出さないでいたいというか。

  • Excite:アルバムの最後に入っている新曲「YOU詩」は?

  • MCU:いちおう一区切りしてまた旅立つ歌です。なので、タイトルは自分の名前の“雄志”とリンクさせて。

  • Excite:誰かに強く呼びかけている歌だと感じた。

  • MCU:ファンの人に聴いてもらうために曲を作りたいなっていう気持ちがすごく強くなったんでしょう。だからそういう歌詞を書くことが多くなりましたね。去年、おととしと夏フェスでKICK(THE CAN CREW)を一曲を演った時、すごく盛り上がって、前列の人がほとんど泣いていた光景を見ちゃったりして。そこから何だか考え方がずいぶん変わりましたね。求めてくれる人がいっぱいいるんだって。で、何かその為にやってもいいのかなと。逆にそれが無いとやれないし、ホント、ただの趣味になってしまうので。それを仕事にしている以上、そこをいちばん大切にしていこうかなと最近思ってきた感じです。何かそういう心境の変化がありました。すごく気持ちが開けてきたというか、あまりカリカリしなくなった。ちょっと前だったら、心から良いことをしようと思っていても、どこかで自分は偽善者なんじゃないかみたいに追い込んじゃっていたんですよね。サブカルの感覚なのかわからないですけど。それで100あることを50しか出せなくなっちゃったりする部分の善意っていうのがあったんですけど、最近はそれも全部取っ払って、善意を出せるかなと。今だに自分を疑う感覚が働いちゃいますけど、それでも出せるようになっている自分がいて。偽善者も善意かと思うと、いいのかなと(笑)。

  • Excite:偽善かどうか自分を常にチェックするのは、ポップ・アーティストとして素晴らしいと思う。

  • MCU:僕は東京生まれ、しかも巣鴨ですからね。文京区は都内で治安第一位ですから! ちっちゃい頃から、周りはもうおじいちゃんおばあちゃんしかいないスからね。高齢化社会を先取っていた。そんなぬくもりを覚えちゃうと、優しくなってくるんです。だからその街に合った大人になっていってるのかなと思いますよ(笑)。やっぱり地元に帰りたくなりますからね、この年になると。

  • Excite:新曲はファンや仲間に対してのストレートな想いですね。

  • MCU:「YOU詩」は、大切な仲間について書いた詩で、一区切りしてここから旅立つ、みたいな感じのある曲です。このベストでこれまでのシングル表題曲を聴いてもらって、そこから僕の今までの作品へ広げてもらえたらいいなと思っていて。

  • Excite:今後、一緒にやりたいアーティストはいますか?

  • MCU:個人的にはいっぱいありますけど、ジャンル的にはロック。BUCK-TICKさんとか、色んな人とやってみたい。でも、誰とっていうんじゃなくて、今いちばん思い浮かんでるのは、童謡、わらべ歌ですね。分かりやすいものをラップでやりたいなと思っています。<一本でもにんじん>的なもの。これをやるわけじゃないけど、これくらい分かりやすいアルバムを作って、もちろんビートはカッコイイんですけど、でも童謡。で、みんなの歌。それで、ツアーを幼稚園。そういうアイデアも、最近ありますね。

  • Excite:幼稚園児、総立ち! みたいな(笑)。

  • MCU:昔、THE BOOMさんの「恐怖の昼休み」っていう、“給食を残さず食べなさい”みたいな歌があって、『みんなの歌』で流れていたんですけど、それのヒップホップバージョンというか、さらに分かりやすいものをやりたいなと思っています。

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